鉄骨3建てのお客様より2階の床が冷えるので対策がないかとご連絡をいただきました。
1階は駐車場で2階・3階が生活の場です。
2階にキッチン、ダイニング、居間などの生活の中心部分があります。
1階が駐車場の場合、2階床のすぐ下が外に面するので冷えの原因となります。
お客様宅の場合1階天井の2階床を支える鉄骨、デッキプレート(鉄板)がむき出しです。
冬は冷たい風が吹きっさらしで鉄が冷やされます。
真冬は氷点下近くまで下がることもあります。
また、吹きさらしの場であれば寒さは一層厳しくなります。
極端には2階床が氷の上にのっているような感じです。
このデッキプレートの上にはコンクリートがのっています。
その上が2階床フローリングです。
鉄とコンクリートどちらも冷えのもとです。
鉄は冷やされて、その上にあるコンクリートに冷えが伝わります。
コンクリートが冷やされたら氷の塊のようです。
氷の塊の上に2階床を置いているような状態です。
そして、この床フローリングも冷えのもとです。
このような複合フローリングは熱の伝わりが早く床下の冷えをダイレクトに伝えます。
床、足元の冷えは、あまりよくありません。
暖房器具でいくら部屋を温めても底冷えは解消しません。
足元は寒く、部屋の天井付近に熱がこもる、勉強などの能率が上がるといわれている
「頭寒足熱」とは、全く反対の現象がおきています。
昔から「冷えは万病のもと」と言われますが、健康にもよくありません。
そして、光熱費は上がるばかりでいつまでも環境は改善しません。
対策は断熱工事です。
1.1階天井を断熱材を入れて塞ぎます。
2.2階床下には断熱工事を施します。
3.床フローリングを無垢フローリングに替えることです。
こうすれば冬場の冷えは防げます。
安易に床暖房すればいいと思いがちですが床暖房では本質的な改善になりません。
3階建ての場合このように1階が駐車場というお宅は多いかもしれません。
2階の床がよく冷えるというのは断熱工事がしっかりとなされていないことが原因です。