こんにちは、スタッフの吉田です。
今日は「棚の奥行と使い勝手」についてお話をしてみようと思います。
家づくりの打合せでは、間取りやデザインはしっかり話すのに、棚の奥行は“なんとなく標準で”という方がとても多いんです。
でも実は、奥行こそ収納力や生活のしやすさを左右する重要ポイント。
そこで今回は、よく使う6つの場所について、最適な奥行とその理由をまとめてみました。
① パントリーの奥行|30cm
パントリーは奥行が深すぎると、手前の物が壁になって奥が“永遠の迷宮”になります。
食品パッケージは意外と薄いので、30cmあれば十分です。
炊飯器など家電も置きたい、段ボールなど大きなものも収納したい、といった場合は40cmあると良いでしょう。
奥行を変えて“食品ゾーン”と“家電ゾーン”を分けると、さらに使いやすくなります。

② 本棚の奥行|15〜25cm
本棚は「深ければいい」というものではありません。
奥行が深いと二重置きになり、後ろの本が行方不明に…。
• 文庫・コミック → 15〜18cm
• 一般書・A4 → 20〜25cm
ジャンルごとに奥行を変えると、見やすさがぐっと上がります。

③クローゼット枕棚の奥行 + クローゼット本体の奥行|40〜45cm/60〜65cm
クローゼットは「枕棚の奥行」と「クローゼット本体の奥行」の両方が大事です。
どちらか一方だけ最適でも、もう一方が合っていないと使い勝手がガクッと落ちてしまいます。

● 枕棚の奥行|40〜45cm
枕棚は、バッグ・布団袋・衣装ケースなど“かさばる物”の置き場。
40〜45cmあると、ほとんどの物が収まります。
- 奥行が深すぎる → 手前に積んで奥が取れない
- 浅すぎる → バッグが落ちやすい、ケースが収まらない
ハンガーパイプとの高さバランスも大切で、枕棚が高すぎると奥行を活かしきれません。
● クローゼット本体の奥行|60〜65cm
クローゼット本体の奥行は、ハンガーの肩幅(約45cm)+ゆとりで決まります。
- 標準:55〜60cm
→ ほとんどの衣類が無理なく収まる - ゆったり:60〜65cm
→ 冬物コートや厚手のアウターがきれいに並ぶ
奥行が浅いと、扉が閉まりにくい、服が斜めに押されてシワになるなど、毎日の小さなストレスにつながります。
逆に深すぎると、奥に物を置いてしまい“魔窟化”したり、服が見えにくくなる、という別の問題が出てくるため、60〜65cmが最もバランスの良いゾーンです。
④ 靴箱(シューズボックス)の奥行|30〜35cm

一般的な靴の長さは27〜30cm。
そのため、奥行30cmでほとんどの靴が収まります。
大きめスニーカー・ブーツ の場合もあるため、奥行は35cmあると安心です。
扉がつく場合はその厚みを入れて天板の奥行とすると良いいでしょう。
⑤ 押入の奥行|80〜90cm(布団)/45cm(収納)

布団は畳んでも奥行が意外と必要となります。
昔ながらの押入は布団用に85〜90cmありますが、最近は「布団を入れない」ご家庭も増えていますね。
その場合は、奥行45cmの“使いやすい収納”に分割するなど、暮らし方に合わせてアレンジするのがおすすめです。
⑥ 洗濯機上の棚の奥行|25〜30cm

洗濯機上は、奥行が深いと頭に当たったり圧迫感が出たりします。
25〜30cmがちょうど良いバランス。
洗剤ボトル、 タオル、 洗濯ネットなど、必要な物がしっかり収まる奥行です。
奥行きがありすぎて洗濯機のフタの開閉に支障が出ることも起こり得ますので、クリアランスだけは必ず確認してくださいね。
棚の奥行は、普段あまり意識しない部分かもしれません。
でも、実際の暮らしでは「あと5cm浅ければ…」「もう少し深ければ…」という小さなストレスが積み重なります。
家づくりは細かいところまで気にすると大変に思えるかもしれませんが、棚ひとつの奥行を丁寧に考えるだけで、暮らしは驚くほど快適になります。
使い勝手がよく、片付けがしやすい家となるよう、ぜひ棚の奥行にも注目していただけたらと思います。



