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道路の方角はどこがベスト?東西南北で変わるメリット②東側道路

施工現場日誌

こんにちは、スタッフの吉田です。

前回の設計ブログでは「南側道路」の土地のメリットやデメリットをご紹介させていただきました。

今回は、「東道路の土地」について、特徴やメリットをお話していきたいと思います。

 

東道路の土地のメリット、デメリット

【メリット】

①朝日を浴びながら生活できる。

東道路の土地の一番のメリットは「朝日を浴びながら生活できる」ということです。

東側が道路で開けているので、家の中に朝の陽ざしが入りやすくなります。

朝日を浴びるのは単純に気持ちいいものですが、それ以外にも体内時計がリセットされて体のリズムが整ったり、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されてストレスに強くったりポジティブになったりなど、日常生活でうれしい効果が期待できます。

毎日光が入るダイニングで朝ごはんを食べる生活、とても気持ちよさそうですよね。朝日の入る子供部屋も子育て世代の方にとっても魅力です。

 

②南面を広く取りやすい。

例えばよく見かける東道路の例を見てみると、下のような配置の間取りをよく見かけます。

南側のスペースを確保するために間取りは東西に長くなることが多く、その分だけ南面を広く取れるようになるんですね。

さらには1階のLDKだけでなく、2階の寝室や子供部屋も南側に配置しやすくなります。

 

③プライバシー性の高い家にできる。

また、道路がある東側の窓を高い位置に配置するなど、道路から家の中があまり見えないようにすることでプライバシー性の高い家にできるというメリットもあります。

LDKが道路から見えにくくなるのでプライバシー性が高くなります。

やはりいくら光が入る明るい家と言っても、道路から丸見えだと落ち着かない家になってしまいますよね。

東道路の土地の間取りはある程度プライバシー性を保ちつつ、光も入りやすいバランスの取れた間取りになりやすいというのも魅力の1つです。

 

④隣家がある場合、西日の直射を遮ることができる。

西日は太陽の角度が低いので家の中に入ってきやすく、特に夏場の暑い時期は西日は避けたいものです。

そんな西日も東道路の土地の場合は西側に家が建つケースが多いので自然と西日をカットしやすくなります。

このように積極的に家の中に取り入れたい朝日は家の中に入れつつ、できるだけカットしたい西日は家の中に入りにくいというのも東道路の土地の魅力です。

 

【デメリット】

それでは次に東道路の土地のデメリットについて見てみましょう。

①午後の光が入りにくい。

東道路の土地の場合、敷地条件によっては午後の光が入りにくいというケースも。

特に南側すぐにお隣の家が建っている場合などはお隣の家の影になってしまうため、午後の光が期待できなくなってしまいます。

それでは、お隣の家とどれくらい離れていれば家の中に陽の光が入るのでしょうか?

一例として東京のお昼12時の光の入り方を、太陽が一番高い「夏至」、中間期の「春分、秋分」、一番太陽が一番低い「冬至」で比べてみたいと思います。

 

・夏至

お隣の家の高さを「6m」、お隣の家との距離が「5m」空いているとすると、夏至の時期の日当たりは下のようになります。

太陽の角度が高いので全く問題なく陽の光が入ってくるのが分かります。

 

・春分、秋分

こちらも問題なく陽の光が入ってくるのが分かります。

ただ、お隣の家がもう少し高さがある場合は陽の当たらないケースも出てきそうです。

 

・冬至

太陽の角度が低いので1階部分はお隣の家の影になることが分かります。

そのため陽の光を入れるためにはもう少し南側のスペースを確保するか、吹き抜けを作るなどの対策が必要となってきます。

 

このように東道路の土地の場合、南側のスペースをどれだけ確保できるかで午後の光というのはかなり変わってきます。

そのため、東道路で陽の光が入る明るい家を目指す場合は敷地条件を見ながら間取りを工夫する必要です。

 

②車が縦列駐車となりやすく、庭と駐車場が一緒になってしまう

東道路の土地の場合、南側スペースを確保するために駐車場を持ってくると効率よくスペースを利用できます。しかし一方で、縦列駐車にしてしまうと庭が駐車場と一体になってしまうことも…

さきほどの間取りもそのパターンです。

そのため庭をしっかり確保したい場合や縦列駐車を避けたい場合は、1台は道路に平行に車を止めるなどの方法も検討するなど、家の形や配置というのも重要になってきます。

 

【おすすめの間取りは?】

土地の広さや形にもよりますが、基本的には南面を広く取れるためLDKが南側に、玄関が北東、水廻りが北側に配置されると思います。

この間取りのように、間口が狭い場合は一台は縦、もう一台は横に配置できれば、南側に庭のスペースを確保できますよ。

最低でも4mは南側隣地から距離をとることをおすすめします。

さらにLDKの南面に吹き抜けがあれば隣地に建物があっても採光を確保できます。

東面にも開口部を設けられるようにして朝日も入るLDKにすることで午前中の光も取り入れられますよ。

また玄関だけ別に作ることで間取りの選択肢というのはグッと増えてきますし、何より玄関だけ出すことで外観のアクセントになり、家の外観というのもかなり良くなってきます。

総二階だと外観が比較的寂しくなりがちですが、家の一部を出すことで外観にメリハリがつくようになります。

 

敷地の周辺の条件によりますが、プライベートなお庭も作りやすく、午前中に明るいLDKとなる東側道路の土地は間取りも作りやすいためおすすめです(^^♪

土地選びで迷っている方のご参考になれば嬉しいです。

以上、②東側道路の土地のメリット・デメリットでした。

次回は「③西側道路の土地」のメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

 

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