エムズ通信 Aimss Journal

天井は高いほうがいい?①

施工現場日誌

こんにちは、スタッフの吉田です。

よく「天井は高い方がいい」という内容のCMが流れていますが、確かに天井はできる限り高くしておいた方が部屋が広く見えそうなイメージがありますよね。

では、実際に天井の高さは可能な限り高くしておいた方が良いのでしょうか?

今回はそんな家の天井高さについてお伝えしたいと思います。

 

天井の基本的な高さ

快適な天井高について見ていく前に、まずは一般的な家の天井高ですが、「240㎝」が基準になっております。

家の部材も多くのものが240㎝の天井高さに合わせて作られ、効率的に家が建てられるようになっています。

ハウスメーカーの中には天井を240㎝よりも高くできることをウリにしたCMを流している会社もありますね。

では、天井を高くした時のメリットと、デメリットも一緒にご紹介したいと思います。

 

 

【メリット】

①開放感のある空間にしやすい。

なによりもこの1点につきます!

天井を高くする事で開放感のある空間になります。

特に吹き抜けや勾配天井を使って天井高を上げると、空間が一気に広がりとても開放的な空間にすることができます。

 

②窓を高い位置に設けられるため明るい。

また、天井が高ければ窓を高い位置に設けて光を家の中に入れるということも可能になります。ハイサイドライトのイメージです。

これは明るい家にしたい場合や、近くに家が建っていて日当たりがあまり期待できない場合は特に効果的な方法で、天井が高いからこそのメリットと言えます。

このように天井を高くすると開放感や明るさという点で大きなメリットがありますが、天井を高くする場合に注意しておきたい点というのもあります。

 

 

【デメリット】

天井が高い時のデメリットを挙げてみると、

①天井が高いと冷暖房の効率が下がる

天井を高くするという事は、部屋の容積が増えるという事。

そのため天井を高くした分だけ冷暖房の効率は下がることになります。

特に二階ホールと一体となっている吹抜けなどの大空間にした時は影響が大きくなってきます。

断熱性能をしっかりと確保し、吹き抜け部分の天井にはシーリングファンを設置するなどの配慮が必要になります。

 

②天井を高くするとコストアップにつながる

天井を高くすると、その分だけコストが掛かることになります。

柱の長さ(高さによっては柱の太さも)、内装の石膏ボード、壁紙、耐力壁、断熱材、外壁材、すべてがその伸ばした分かかります。

そのため天井を高くする場合、そのコストに見合う価値があるかどうかが天井を高くするかどうかの判断の1つのポイントとなってきます。

 

階高が高くなって外観に影響が出る

個人的に、私が一番デメリットだと感じる点がこちら。

天井を高くするということは、それだけ家の高さも高くなるということになります。

天井高さを確保するために、家を上に伸ばすということです。

階高を上げることで家の外観にも影響が出てきます。ここは意外な盲点だったりします。

 

 

右側の家と左側の家ではどちらの方が落ち着いた外観に見えますか?

右側の家の方が重心が低くて落ち着いた雰囲気に見えませんか?

このように家は軒の高さが高ければ高いほど重心も高くなり、合わせて外観のバランスも悪くなるという性質があります。

そのため、家の外観を考えるなら階高に影響しない範囲で天井を高くするようにしておくのがポイントとなってきます。

 

④狭い部屋では逆効果!

狭いスペースでは、天井を高くすることでその狭さを強調してしまうケースも有ります。

天井の高さに対して部屋やスペースの広がり、幅が少なくアンバランスに見えてしまうんですね。

例えば、天井の高い廊下というのも縦ばかり強調されて逆に細く見えてしまいますし、子供部屋など通常はあまり広さを取らない部屋の天井高を高くしても落ち着かない空間になりがちです。

そのような空間では高さを強調するよりも窓で外の空間を取り込むなど横に広がりを持たす方が効果的なんですね。

そのため、天井を高くする場合はどこもかしこも天井を高くするのではなく、LDKなど広い場所に限定するなどの配慮も必要になってきます。

 

 

以上、天井を高くすることのメリットとデメリットについてのお話でした。

今回は高くすることで得られるメリットとデメリットをお伝えしましたが、次回は天井を低くするとどうなるのか、という観点でそのポイントをご紹介したいと思います(^^♪

 

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