玄関タイルの色を決める時って結構悩みますよね。
今回はその玄関タイルを①印象から、②汚れ方から、のそれぞれの観点でおすすめをご紹介したいと思います。
①印象で決める
玄関ポーチと玄関はタイルで仕上げるケースが多く、タイルの色によって家の外観や玄関ホールの印象が変わってきます。
玄関タイルの色によって、家の外観や玄関の雰囲気はかなり違ってきます。
例えば、南欧風の外観の家の場合はテラコッタ調の赤みがかった玄関タイルが良く似合います。
一方、エムズで得意とする和風の家や和モダンの家の場合は、黒やグレーといった落ち着いた色の玄関タイルが似合います。
黒いタイルは家の足元をぐっと引き締めて魅せてくれるため、家に高級感が出やすくなります。
そして意外と使い方が難しいのが白い玄関タイル。
白い玄関タイルはどんな家にも合うんですが、白はタイルによって質感がかなり違い、タイルによっては安っぽく見える玄関タイルもあるので注意が必要となってきます。
マットな質感のタイルもあれば、少しツヤのあるタイルもあったりと、白のタイルはシンプルな反面、質感が表に出やすくなります。
そのため白いタイルにする場合は、実物を使った玄関ポーチを見てみるか、タイルのサンプルはしっかり確認しておくと失敗しないのでお勧めです。
私は間取りのプレゼンや家の外観の打合せの時にはCGのパースを作っているのですが、
そこでどんな色が良いかイロイロ試しているんですが、和風、ジャパンディ、モダン、ノルディック、どんな風合いの家にも合うのがグレーの玄関タイルです。
グレーの玄関タイルは家の外観を問わずにどんな家にも合うので、迷った場合はグレーにしておけば玄関タイルの色味で失敗するというのを防ぐことができます。
ここで選ぶときの大切なポイントは、「タイルは外観だけではない」ことです。
玄関タイルというと家の外のイメージが強いですが、家の内装にも意外と大きな影響があります。
基本的に玄関ポーチと玄関ホールは同じタイルを使うので、たとえばグレーのタイルを選んだ時は玄関ホールの床もグレーで仕上げることになります。
そのため、家の外観だけでなくインテリアとも上手く馴染むタイルを選ぶというのが大切な要素になります。
そう考えると、ベージュ系のタイルを使うなら家の内部もナチュラルをベースとした雰囲気に、白と黒系のタイルは目立ちやすいので全体的にシックな無機質系のインテリアが合います。
②汚れやすさから決める
印象で決めるのはいいですが、あまり汚れやすい色のタイルを使ってしまうと汚れるたびに印象が悪くなり、素敵な玄関も台無しになってしまいますよね。
汚れが目立ちやすい玄関タイルは何色なんでしょうか?
それは白と黒です。
白は何でも汚れが付きやすいので分かりやすいですが、黒も結構汚れが目立つんですね。
そして、そんな玄関タイルの汚れで一番目立つのは土の汚れです。
雨が降った日なんかは泥水の上を歩くと、靴の裏に汚れがかなり付いてしまいます。
そんな状態で家に帰ってくると、汚れた靴で玄関タイルの上を歩くことに。
反対に、黄色やテラコッタ、グレーといった玄関タイルは、土の色に近いために玄関の汚れが目立ちにくいタイルと言えます。
玄関タイルの表面は滑り防止のためザラザラしています。そのため汚れが引っかかってしまって取りにくくなってしまうので、玄関タイルの汚れが目立ちやすいかどうかは日々のメンテナンスで結構重要なポイントになってきます。
サイズとタイル割も大切なポイント
参考までにタイルのサイズとサイズ割のお話もしたいと思います。
玄関タイルのサイズは30㎝ × 30㎝の正方形のタイルが使われている事が一番多くなります。。
実はこの玄関タイルのサイズというのは意外と重要で、玄関ポーチの「タイル割」がキレイかどうかで印象は大違い。
例えば30㎝のタイルを順番に並べていくと最後に少し残りが出てきます。
その場合は玄関タイルを切って貼っていくのですが、端っこに5㎝とか10㎝だけのタイルが貼ってあるとあまりカッコ良くなくなってしまいます。
中途半端なサイズの玄関タイルは見た上あまりいいものではないですよね。
それならもう少し玄関ポーチを広くするか、玄関ポーチを縮めてキリのいいタイル割りにできるとベストと言えます。
エムズでは必ずこのタイル割を行い、細切れのタイルが出ないようにぴったりの幅になるよう設計して玄関のポーチやホールを施工します。
細かいところですが、タイル割は施工店の腕の見せ所ですね(^^)
以上、玄関タイルを選ぶときのおすすめでした。
玄関タイル選びで迷った場合は、見た目とメンテナンス、どちらを優先するかを考えてみると決めやすくなります。
またどうしても選べず迷ってしまう時は、グレー系の玄関タイルを選べばどんな家にも合わせやすく、メンテナンスも安心なのでおすすめです。
ぜひ、素敵な玄関に採用してみてくださいね。