こんにちは、スタッフの吉田です。
近年、住宅に太陽光パネルを搭載することで省エネ性を高め、GX志向型住宅など高性能住宅として認定される動きが広がっています。
国としても補助金や制度を整え、持続可能な社会の実現に向けて後押しをしているのは事実です。
確かに、太陽光を利用した再生可能エネルギーは環境負荷を減らす有効な手段のひとつです。
太陽光パネルの恩恵と現実
その恩恵は大きく、地球の環境を未来まで残すためであり、弊社でも搭載した住宅は多くあります。
今後は、住宅新築の義務となっていくであろうとも考えられます。
しかし、省エネ=太陽光となってしまうことは果たして正しいのでしょうか。
太陽光パネルを搭載することを否定しているわけではありません。
ですが、どのメーカー、どの工務店も太陽光パネルを当たり前のように載せ、無機質なパネルの乗った屋根が立ち並ぶ日本の風景は果たして正解なのかと迷うことがあります。

太陽光搭載への疑問点
太陽光パネルを載せることで生じるデメリットを挙げてみました。
①外観への影響
最も大きな影響を与えるのが、住宅のデザイン性および街並みの調和です。
屋根にパネルを並べることで、無機質な構造物が外観の美しさを損なわせているように感じます。
道路側から見えにくい面や、屋根の傾斜を活かした配置にする、
屋根全面ではなく必要量に絞り、意匠性を保ちながら省エネ性を確保する、
など対策をする必要があると思います。

②近隣への配慮
反射光や光沢が周囲に不快感を与える可能性も気になるところです。
例えば平屋の屋根に太陽光を載せて、隣に二階建てがあった場合、反射した光はまぶしくないでしょうか?
③暮らしとの距離感
発電効率を優先するあまり、住まいの心地よさや素材感が犠牲になっていないか。も問題点だと考えます。
国の方針として進められている以上、私たちも無視することはできません。
しかし「制度に従うこと」と「住まいの本質を守ること」は、必ずしも同じではないと感じています。
省エネ性を高めるあまり、必要以上に断熱や創エネを搭載した機械仕掛けの家は、無機質で味気の無いものになってしまわないでしょうか。
省エネだけでは語れない住まいの価値
私たちが目指すのは、省エネ性能だけに偏った住宅ではありません。
断熱性はもちろん確保したうえで、さらに以下の価値を大切にしています。
①空気がきれいであること
②機械に頼らずとも快適に過ごせること
③自然素材にこだわり、心身ともに健康な住宅であること
木材の温もり、風の通り道、光の入り方…。そうした要素が調和してこそ、住む人の心と体を健やかに支える家になると考えています。

太陽光搭載は時代の流れとして避けられないテーマですが、私たちは「省エネ性=良い住宅」とは限らないと考えています。
制度や技術を取り入れつつも、
「本質的に人が心地よく、安心して暮らせる家づくり」
をこれからも提案していきたいと思います。



