こんにちは!スタッフの桑村です。
「図工でドングリと松ぼっくりがいる」と子供が言うので探しに出掛けたのですが、
ない!どこにもない!!
公園にも神社にもなくて、、、あとはどこに探しに行こうかな~。
『適材適所』という言葉。
これ実は建築現場での木材の使い分けが語源なんですって。知りませんでした!
家づくりにおいて、土台や柱、梁などの構造材に使う木材は、その場所に見合った耐久性や強度が
求められます。
まさに「適材適所」で、それぞれに適した樹種があります。
ちなみにエムズでは土台と柱は全て檜、一部化粧柱として見える部分は杉を使っています。
梁に杉を使っているので、室内を杉のやわらかで優しい風合いに揃えるためです。
また、薬剤によるシロアリ処理免除の為に1階の外周部は檜に、構造に関係のない
間柱には杉を使っています。
檜と杉は、同じ針葉樹林に属している樹木です。
なので、木材にすると見た目がよく似ていますが、5つのポイントを押さえれば見分け名人になれます!
見分けポイント①節
節の色が赤みを帯びていて、より光沢のある方が檜。
節々にも年輪が存在するので、化粧材として親しまれています。
見分けポイント②木目
杉は年輪の木目が模様としてはっきり見えます。
木目を鑑賞して楽しみたい方には杉がおすすめです。
檜はどちらかというと木目より木肌を楽しむ木材といえます。
見分けポイント③木肌と光沢
檜の木肌は赤みを帯びており、美しい光沢を放ちます。
杉の木肌は檜に比べて白が濃く、光沢も少なめ。
年数が経つ程に両者の差はわかりやすくなります。
また、杉は柔軟性が高いので、経年すると年輪の幅が狭くなり木目が浮き出します。
一方の檜は年輪の幅は狭まらないので木目が浮き出ません。
見分けポイント④硬さと重さ
はじめは柔軟性の高い両木材ですが、檜は経年すると硬くなります。
その硬さは「100年後には鉄のように固くなる」と形容されるほど!
温かみや素朴さを永く味わいたい方は、杉の方が適しているかもしれません。
見分けポイント⑤香り
リラックス効果がある檜の香りは「日本の香り」とも言われ、親しまれています。
一般的に木材として強度が高いのは檜とされています。
しかし、杉も住宅の材木として使用するには十分な特性があり、檜よりも流通量が多く、比較的
安く手に入れることができます。
そして今、戦後に植えた杉が適齢期を迎えている日本の山林。
国産の杉をどんどん使用することで、日本の山林を守ることにもつながります。
先述したように「適材適所」で、安全性や耐久性、コスト面を考慮して樹種を選び、後悔しない
家づくりができるといいですね。
樹種も大切ですが、もっと大切なのは、木の育った環境や木の伐採時期、乾燥のさせ方。
檜であっても、日があまり当たらない環境で育ち、適切でない時期に切られ、不完全な
乾燥状態だと、せっかくの檜の良さが活きませんよね。
そしてもっともっと大切なのは「家の構造」と「長年木に寄り添い、木の扱いに長けている
大工さんがいる」こと、それが一番かなと思います。