こんにちは、スタッフの吉田です。
マイホームの計画を進める中で、「1階完結型」という言葉を耳にしたことはありませんか?
今回の設計ブログでは、そんな「1階完結型」の間取りについて、メリットや設計のポイントを交えながら詳しくご紹介していきます。
●「1階完結型」ってどんな間取り?
「1階完結型」とは、その名の通り、日常生活のすべてを1階だけで完結できる間取りのことです。
キッチンやリビング、水回りに加え、寝室や収納スペースなど、生活に必要な機能がすべて1階に集約されています。
そのため、階段移動が少なく、年齢を問わず安心して暮らせるという点が最大のメリットです。
万が一ケガをしたり体調を崩した場合でも、1階だけで生活が完結するため、無理なく安全に過ごすことができます。
将来的に介護が必要になった際にも、家全体を無理なく使い続けられる点は大きな利点です。
また、キッチン・洗面・収納などの動線が短くなることで、生活・家事動線がスムーズになり、日々の家事が効率よく進められます。
「洗う→干す→しまう」といった一連の作業を1階で完結できると、移動の手間が省けて家事負担の軽減につながりますよね。
●「1階完結型」設計のコツ
【一階完結型の間取りの具体例】
①収納は1階に集中させて動線を短く
洗濯機のあるランドリースペースから、衣類やタオルを片付けるファミリークローゼットへ。
さらに日用品のストックや掃除道具も1階にまとめておくことで、家事の移動距離が短くなり、効率的な動線が生まれます。
例えば、「洗う→干す→しまう」までの一連の流れを1階で完結できるよう計画することで、階段の上り下りを減らし、日々の家事がぐっとラクになります。
②階段下や廊下の空間も有効活用
限られた空間のなかで、少しでも収納を増やすために、階段下や廊下まわりのスペースを活かす設計がおすすめです。
たとえば、ボックス階段にして階段下をパントリーや掃除用具の収納に活用したり、廊下を最小限に抑えてその分収納スペースに転用したりといった工夫が可能です。
特に1階完結型では1階に必要な機能が集中するため、こうした“すき間の活用”が暮らしの快適性を左右します。
③1階に1部屋、多目的に使える個室を設ける
LDKや水回りとは別に、1階に独立した個室を一部屋設けておくと、多様な用途に応じてフレキシブルに使える大切な空間になります。
たとえば、将来的には寝室として使用することもできますし、お子さまの遊び場やお昼寝スペースとしても利用できます。
4.5帖〜6帖程度の広さがあると、多目的に使いやすくなります。
②2階は“寝るだけ”の空間に
主寝室や子ども部屋は、必要最小限の広さにとどめ、基本的に“夜だけ使う場所”と割り切るのも賢い方法です。
例えば、主寝室は6帖、子ども部屋は4.5帖など、シンプルな構成とすることで、2階部分の建築面積とコストを抑えることができます。
その分、1階に予算を充てることで、快適で機能的な空間づくりがしやすくなります。
以上、一階完結型の間取りのメリットと、設計のコツをご紹介いたしました。
1階完結型の間取りは、快適さと将来の安心を両立できる住まいの選択肢として、多くの方に支持されています。
ぜひ間取りの参考にしてみてくださいね。