エムズ通信 Aimss Journal

建具の種類③「その他建具」の特徴と注意点

家づくりのこと

こんにちは、スタッフの吉田です。

今まで設計ブログで取り上げてきた「建具」。これまで引き戸や片開きに付いての特徴をご紹介してきました。

今回は建具シリーズ最後!出入口以外の収納に使うことも多いその他の建具についてお話したいと思います。

家づくりの参考になれば嬉しいです!

 

①折れ戸

 

折れ戸というのは、蝶番などで連結させた扉を折りたたむことで開閉するものです。

一般にはクローゼットなどによく使用されています。

◎メリット◎

開き戸ほどの可動スペースが必要なく、比較的少ない力で開閉することができます。

×デメリット×

折り戸は子どもがよく使用するところに設置すると指などを挟む事故が起きやすいです。指はさみを防止する工夫が必要になります。

また、故障も非常に多いのがこの折れ戸です。丁番や吊り下げているため上部の駒に不良が起こりやすくなります。

折れ戸の扉が左右どちらにも動いて寄せられるタイプであればよいですが、片方固定の折れ戸だと折り曲げた真裏の部分が取り出しにくいという面もあります。

 

 

 

②引違い

押入やクローゼット、障子などに使用されることの多い引違いです。

◎メリット◎

引違いのいい点は、扉をどちらにも寄せられるため、収納の際もデッドスペースが無く、端から端まで物を置くことができます。

吊り下げていないので、故障が少ないこともメリットです。

また、三枚以上の扉にすることもできるので、開口部の幅が大きい場合に対応できます。

引違いではなく、引き込み戸にすると開口も大きくできます。

ただし、それぞれの扉一枚に対し一本のレールが必要となり、本数が多くなるとその分敷居や鴨居の幅が広くなってくるため、4枚以上の扉になる場合は引違いで二本レールにする方が見た目はきれいです。

×デメリット×

片側に寄せることはできますが、全開口にはできないので、扉の幅よりも大きい(長い)ものを収納することが難しいという点があります。

 

 

②両開き

両開き、観音開きとも言います。

◎メリット◎

片開きに比べて扉幅を縮めることができるので、廊下など可動域の出が少なくなります。

収納でも間中(910 mm)しかないときはこの両開きがおすすめです。

また、靴箱や食器棚など、扉幅がせまい家具類の扉にも向いています。

 

 

×デメリット×

扉幅(開口)が大きくなると、可動域が大きくなり使用しにくい。

取っ手をツマミタイプにすると、その出っ張りに引っ掛けてしまうことも。

エムズでは掘り込み式の取っ手を採用し、凹凸の無い扉としています。

 

 

以上、今回はその他の建具種類とその特徴でした!

建具一つで使い勝手が随分と変わりますよ!

家づくりの参考にしていただけると嬉しいです(^^)

 

 

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