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建具の種類②引き戸」の特徴と注意点

家づくりのこと

こんにちは、スタッフの吉田です。

前回の設計ブログで取り上げた「建具」。片開きに付いての特徴をご紹介しました。

建具の開く方法には他にも沢山種類があります。

今回は次に基本となる「引き戸」についてお話したいと思います。

家づくりの参考になれば嬉しいです!

 

「引き戸」の特徴と注意点

①片引き戸

引き戸とは、横にひいてスライドさせる建具になります。

その中でも最もポピュラーなものがこの片引き戸。

「片方」に引くから片引き戸です。

 

◎メリット◎

① 省スペース
一番のメリットは開閉の動きが横のみのため可動スペースが必要なくなり、ドアの前後にあたる部屋や廊下のスペースを取ることがない点です。空間を広く使うことが可能です。廊下と接する場所などに最適となります。

② 安全
また、戸を開いた際に扉が人や物にぶつかる心配が少なく、安全性も高いことが挙げられます。

③ 開閉が楽
もう一つ、大きなメリットはバリアフリーであることです。引き戸は少ない力で楽に開閉することができるので、子供や高齢の方のお部屋にもお勧めです。

④ 換気しやすい
最後に、引き戸だと少し開けたときに勝手に閉まることもなくそのまま止まっているため。換気など扉を開けたまましたい時にも便利です。

これらの理由もあって、エムズでは安全安心、使いやすい建具の基本は引き戸だと考えており、この引き戸を基本(標準仕様)として採用しております。

 

×デメリット×

開き戸に比べると気密性は劣ってしまう点と、レールがあるため溝にホコリなどがたまることです。

また、扉が入る方の壁には何も取付ができないところがデメリットとなります。

 

 

②アウトセット引き戸

こちらはアウト(外側に)セットされたドアです。

近年では新築にも用いられる事が多くなりましたが、元々は開き扉から引き戸に変えたいという要望に応えたリフォーム用に作られたドアでした。

壁の中には納まらず、壁の外側を扉が走っているのが特徴です。

 

◎メリット◎

壁の中を通らないので、外側にレールを取り付けるだけで工事が可能です。

開き戸から引き戸への変更というのリフォームの際にも、壁や枠がそのままでも可能になので最適です。

新築では、構造柱や耐力壁など、壁厚が必要な部分にも引き戸を設けられる、といった利点があります。

また、上の鴨居から扉を吊り下げる「吊り戸」にすれば下の敷居レールもなくなるので、掃除が楽になる点もいいですね。

 

×デメリット×

デメリットは、引き戸に比べるとスタイリッシュさに欠けることがあります。

また壁と扉の間、下部の隙間が空きやすく、臭いや音漏れが通常の引き戸に比べ大きくなり気密性が低くなる点です。

 

 

③引き込み戸

引き込み戸は引き戸と似ていますが、壁の中に扉が入り込む建具になります。

間取り上、やむを得ない時にまれに採用することがあります。

 

◎メリット◎

メリットは引き戸と同じく可動スペースがないこと、加えて室内室外どちらも引いた時に扉が出てこないので、スッキリとした見た目になります。

また引いた時は扉がでてこない&両側に壁ができるので、棚など壁に固定することができます。

 

×デメリット×

扉が壁の中に入り込むため、ごみやほこりが入ってしまうと掃除ができないことがあります。

もちろん扉を外せるようになっていますが、手間がかかるため掃除が億劫になってしまうことも。

扉が見えなくなるため、取っ手が隠れて引き出しにくいこともあります。

取っ手を小口につける、端の方につける、取っ手が見えるように枠を控える、などの工夫が必要になります。

 

 

以上、今回は引き戸の種類とその特徴でした!

まだまだあります、建具の開口の種類。ぜひ次回もご覧になっていただけると嬉しいです(^^)

 

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