エムズ通信 Aimss Journal

「木を愉しむ家」空気の流れ道編

施工現場日誌

「呼吸する家」は新鮮な空気に包まれています。

棟梁は今、その仕組みづくりの真っ最中です。

ポイントは空気の入り口、出口をしっかり決めること。

そして、その道を遮らないこと。

仕組みはいたってシンプルで簡単なこと、でも意識して丁寧に施工しないと

空気の流れを止めてしまうことになります。

空気の淀みはこんなことにもなりかねません。

 

空気は自然で無尽蔵。

空気と上手に暮らすことにより快適な生活を満たしてくれます。

空気は高性能な断熱材ともなります。

 

健康にとっても新鮮な空気と触れ合うことはとても重要なことです。

 

フロレンス・ナイチンゲール曰く

「看護の第一原則は屋内空気を屋外空気と同じく清浄に保つこと」と

看護のバイブル、「看護覚え書」に書いています。

「呼吸する家」は高い断熱性を確保しながら密閉しない家づくりです。

建物の外側、土台部分から入った空気が

外壁を伝って屋根に流れる道をつくります。

棟梁も丁寧に工事を進めてくれています。

外壁を伝った空気は屋根に向かいます。

屋根の断熱材との間、3センチの隙間が空気の流れ道です。

屋根を流れて、家の一番高い所、棟に空気の出口をつくっています。

今、大きな台風が来ていますが、その台風は南海の海水温が高くなり、暖められた空気で

上昇気流が発生し大きな渦となったものです。

空気は暖められれば軽くなって上へ上へと昇っていきます。

エムズの「呼吸する家」ではこのシンプルで偉大な空気の力を利用しています。

今の暑い時期、屋根は太陽に熱せられて高温になります。

屋根と断熱材との間にある空気は高温になり、地面付近の空気の入り口との温度差は大きくなります。

屋根の上は70度、80度にもなり、地面付近の温度は32度前後。

温度差は40度、50度にもなります。

■この温度差の大きくなった分だけ空気の移動も速くなります。(上昇気流)

なので、真夏、熱くなればなるほど空気の動きは速くなり、その上昇気流により暖められた空気は

棟換気口からドンドン出ていきます。

また・・

■空気は熱を動かす役割と共に、空気が流れることによりその接触面を冷やす役割もしてくれます。

(扇風機と同じように風に触れることにより冷やされます)

建物の外周部、屋根と空気が流れることにより壁、屋根を冷やす役割もしてくれます。

 

寒い冬。

屋根の上と地面付近の温度差はあまりありません。

なので、空気はあまり動きません。

■結果、この空気が保温材の役割をしてくれます。(梱包で使われている保温材、プチプチ

のように。)

空気と壁に入っているセルロースファイバー断熱材と2重の断熱効果があります。

 

こうした仕組みにより「呼吸する家」は密閉住宅とすることなく

「夏涼しく、冬ふんわり温かい家」になります。

新鮮な空気包まれる家は自然の素材、木・土・和紙などにとってもここちよい

環境になります。

新鮮な空気はご家族の健康を守ります。

 

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