こんにちは!スタッフの吉田です。
家を建てるなら、やはり明るくて風通しの良い家に住みたいですよね。
明るい光を取り入れる、新鮮な風を取り入れる、そのためには当たり前ですが「窓」が必要で、
その配置が重要なポイントとなってきます。
今回は、そんな「家の窓」について、エムズで使用している窓の種類と、それぞれの特徴をご紹介していきたいと思います。
①横すべり窓
横すべり窓は、枠の左右に設けられたレールに沿って窓を外側に押し出して開ける窓です。
窓の上部が吊元になっています。
横すべり窓がよく使われる場所を見てみると、洗面やお風呂などの水まわりが挙げられます。
水まわりでよく使われる理由は、窓を開けたい角度を自由に調整できるからなんです。
例えば、お風呂に入っている時に熱くなってきたので空気を入れ替えたいとなったら窓を開けますね。
そんな時、横すべり窓を少し開ければ、お風呂の中が見えずに空気だけを入れ替える事ができます。
また、窓の上が吊元になって開く窓なので、雨が降っても多少の雨であれば家の中に雨が入ってくるのを防いでくれます。
洗面所など換気のためについつい開けっ放しにしてしまう場所に丁度いいんですね。
また気密性も高いので、外気が入りにくいというメリットがあります。
引違いよりも省スペースでデザイン性が高いため、そういった点でも優秀です。
②縦すべり窓
縦すべり窓とは、窓枠の上下に設けられたレールに沿って、窓を外側にすべり出させて開ける窓です。
簡単に言うと、ドアのように開ける窓です。
実はこの縦すべり窓、家の風通しを考えた時にとても重要な窓で、風が一番良く部屋に入ってくる窓なんです。意外ですよね。
開けた窓ガラスが風を捕まえる役割になって、本来は家の外側を通り抜けるだけだった風を家の中に取り込んでくれます。引違い窓と比べると、縦すべり窓は室内への通風量が約10倍だそうです。
(正面からの風は引違いと同じ程度ですが、平行する風を取り入れてくれるということだそう。)
なので、一面にしか窓を設けられない部屋で通風を確保したい時にはこの縦すべりを並びで配置すると、風が通り抜けやすくなりおすすめです。
また、90度窓が開くので、外側のガラスを清掃することも可能です。
横すべりと同じく、省スペースで、気密性も高いこともポイントです。
③FIX窓(はめごろし窓)
お次は開ける事ができないはめ殺しの窓です。FIX窓と言います。
主に光を取り入れるため、もしくは外の景色を見るために使う窓です。
FIX窓の特徴としては、窓を開ける機能が無いので窓の枠をとても細くつくる事ができます。
そのため、とてもスッキリした窓になるのが大きな特徴です。
光を入れる窓として、吹抜けの上部や地窓、ハイサイドとして光を取り入れるためによく使用します。
ちなみに、吹抜けの窓を開けたい場合は、先ほど出てきた縦すべり窓や横すべり窓の高所用があるので、そちらを使って空気の換気に使うと言う方法もあります。(電動、もしくはチェーンで開けます)
開ける必要がない箇所であれば、このFIX窓はデザイン面、防犯面、気密性において優秀なため、おすすめです。
またガラス面が広く余計な枠が少ないので、家から見える風景を窓で切り取るピクチャーウィンドウとしてや、家の庭や坪庭などを見せる窓としても重宝する窓です。
デメリットとしては、清掃がしにくい、開口できないため通風が確保できない、というところになります。
④引違い窓
日本で一番ポピュラーな窓で、2枚のサッシを右と左に動かして開閉するタイプの窓です。
サッシが互い違いになっているので、掃き出し窓など、外への出入りしたい場合に使い勝手が良いサッシです。
ただ、引違い窓の多用は禁物です!バラバラに配置すると見た目も建売住宅のような家になってしまいます。
存在感があるため、枠の細いサッシを採用したり、家の顔に持ってくるのであれば、庇をかけて和モダンな外観に合わせると素敵ですよ(^^♪
また、引違い窓は開けると部屋の中が丸見えになってしまうので、引違い窓と水まわりとの相性はあまりよくありません。脱衣所やお風呂は横すべりなどの窓がおすすめです。
気密性があまりよくないため、光を取り入れるために大きく開口を取りたいけれど、隙間風が気になる、という場合は、下図のようにFIX窓と縦すべり窓or横すべり窓を組み合わせる方法もおすすめです。
他にもたくさん窓の種類はあるのですが、デメリットも多いため、エムズでは現在この4種類の窓を中心に設計しております。
お客様からも、この窓はどんな窓?とよくご質問をいただくため、この機会にご紹介してみました。
今後も、それぞれの窓の長所を生かして採光・通風を確保し、快適なお家をご提案していきたいと思います(^^♪