こんにちは、スタッフの吉田です。
以前、家の外観を良くするためのバルコニーと窓の使い方についてご紹介しました。
ほかにも、家の外観を良くするためには重要なポイントがたくさんあります!
今日は家の外観をオシャレにする方法として「下屋」についてお話ししたいと思います。
下屋(げや)という言葉をご存知でしょうか?
下屋とは屋根の一種のことで、母屋に付属した屋根のことを下屋と呼びます。
簡単に言うと、家の一番上ある屋根ではなく、一階の玄関の上などちょこっと載ってる屋根が下屋になります。
そして実はこの下屋。家の外観にすごく影響するんです。
変な形で作ってしまうと家の外観が大きく損なわれてしまうんですね。
そこで、下屋を作る際に押さえておきたいポイント4つを下にご紹介していきたいと思います。
ポイント①:バルコニーとは近づけない。
外観について「うーん・・」と思ってしまう家は、実は下屋が中途半端な位置についている家が多いんです。
上の図もバルコニーの先に下屋がちょこっと付いていますね。
間取りを作っていて、少し余った部分があるからとりあえず下屋を付けたという感じが・・・しませんか?
バルコニーは平行な直線のため、そこに傾斜のある屋根が入るととても不自然です。
バルコニーの下に一階が収まるように間取りを計画するか、バルコニーは持ち出して一階の庇のようにすることをお勧めします。
ポイント②下屋はひとまとまりに、大きくカッコよく!
そして上記の家のように、間取りで余った部分に下屋を付けていくと、ポコポコと屋根がたくさん壁にとりついたような見た目になってしまいます。
小さな下屋が有ればある程、家の見た目はうるさく見えてしまう傾向があります。
一方で、こちらの下屋はどうでしょうか。
上の家は、大きな下屋が印象的な家です。
下屋の面積は広いですが、下屋の存在感もそれ程大きくなく、家全体の見た目のバランスが良くなりました。
③玄関廻りの下屋は外観の要!
次によくある下屋のケースとして、玄関廻りです。
玄関ポーチの上に下屋がある家となっています。こんな感じの家もたまに見かけますね。
玄関ポーチは家の鍵を出したり家に入るのに傘を畳んだりする必要があるため、通常は雨に濡れないよう何かしらの対策が必要になり、下屋を設けることも多いのですが、これも作り方次第で外観が大きく変わってきます。
たとえば、ちょこっと下屋を作るのではなく、大きな下屋にして玄関ポーチに屋根を掛けるだけでも、家の雰囲気はかなり違ってきます。
このように、下屋は使い方ひとつで、家の外観を良くも悪くも大きく変化します。
④下屋は勾配を低くして水平ラインを強調させる
屋根の勾配は大きく(急勾配に)なればなるほど、屋根の面積が大きくなり、視界に入るため、重厚感が出ます。
お寺や日本瓦を使用する和風建築のお家であれば勾配の大きい屋根はその重厚感が合いますが、和の中にもモダンなデザインを入れるポイントとしてお勧めするのは、大屋根の勾配よりも下屋の勾配を緩くすることです。
そうすると水平ラインが際立ち、スッキリとした庇に見えます。
上の図のように、玄関とポーチ周りの屋根を陸屋根にして、勾配屋根と対比させることでコントラストを綺麗に見せることもおすすめです。
最後に、
外観を綺麗に見せる方法の大前提としては、後付けで下屋を付けるのではなく、下屋を見せることを前提で間取りを作成するということです。
間取りをつくる段階から家のシルエットがどのようになるかを想定し、いかに自然な感じで下屋を見せられるかが勝負になってくるんですね。
基本的には小さな下屋よりも大きな下屋の方が見栄えがするので、少しだけ下屋ができてしまう場合は下屋ができないように間取りを調整してしまうのも1つの方法と言えます。
また、どうしても小さな下屋ができるなら、道路からほとんど見えない位置に持っていくなど、下屋があまり見えないよう位置を配慮するのも重要になってきます。
以上、下屋を作るときのポイントでした。
参考にしていただけると嬉しいです(^^♪