エムズ通信 Aimss Journal

盲点!エアコンの配管と室外機

施工現場日誌

こんにちは、スタッフの吉田です。

本日私のいる茨城県つくば市は最高気温28℃!だんだんと夏が近づいてきております。
そしてその夏にはかかせないのが「エアコン」。
今日は、この季節大活躍してくれるエアコンの室外機をどこに配置するか、という視点から、美しい外観を作るための建築設計におけるポイントご紹介させていただきます。

 

 

エアコン=配管と室外機

プランを考えるうえで、「 エアコンの設置位置 」って見落としがちなポイントなんです。
間取りを優先してから外観を見てそのまま進めてしまい、電気の打ち合わせの段階でエアコンを考えると大変です!

エアコンには必ず室外機がセットとなり、室外機には必ず配管が必要になってきます。
そのため、エアコンの設置位置によっては、外観のとても重要な位置に室外機やダクトカバーが設置されることになります。
エアコンの室内機の場所はイメージできますが、室外機や配管がどこにどう表れるかイメージできますか?

考えずにそのまま室外機まで配管を出して設置してしまうと外観が残念なことに…。
お家の玄関すぐ横に室外機が来てしまったり、ぐねぐねした配管が目立ってしまうことも。



では、どうすればよいのか?

①エアコンをつける面は正面をさける

間取りの段階から、エアコンと室外機の設置位置を書きこみましょう。
その間は極力短くし、窓などを設置しないよう気を付けてください。窓をぐるりとかわすぐにゃぐにゃ配管になってしまいます。

これは実は換気扇の位置も同じなんですが、トイレやお風呂など、24時間換気の排気口も同じく間取りの段階で書いておく方がおすすめです。

そうすると、正面にあの室外機や配管、排気口など、建物の外観を損なうノイズをさけて計画することができます。

 

②先行(隠ぺい)配管を検討する

展示場などできれいな外観に憧れてそのまま自分のお家をイメージしていませんか?
美しく感じる外観の秘密は、エアコンの配管が見えないからです。
どうして配管が見えないのかというと、目立つ部分は先行配管にしているからです。

先行配管というのは、工事中に壁内や天井上に配管をあらかじめ入れておく配管方法で、こうすることで配管が外部に出ず、スッキリとした外観を保てます。

しかし、一般的には、エアコン配管工事は、室内側の壁にエアコンをつけてそのまま素直に外壁へ抜く、「露出配管」が多いです。
理由は一番メンテナンスがしやすくコストも少なくすむため。弊社でもこの露出配管が基本となります。

それでも間取り上、どうしても正面や目立つ部分に来る・・・という場合は先行配管を取り入れております。
もちろんこの先行配管は後からはできないので、間取りや外観の打ち合わせ段階から決めておく必要があります。

 

エアコンひとつで外観が崩れるなんて、なかなか想像しにくいですね。
しかし、実際にはそういった家が世の中には沢山あります。

全てのプランで、エアコンの位置を優先できるわけではありません。
施主様の優先事項によっては、致し方ない時もあるかと思います。

ただ、もし外観を重視するのであれば、なるべくエアコンの位置を考えて設計していただくことで、こだわりの外観を台無しにしなくてよくなります。
もし、これからプランを考える方がいらっしゃれば、ご参考にしていただければと思います。

以上、外観の盲点「エアコン位置」編でした。

 

 

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