こんにちは!スタッフの桑村です。
毎日、子供達の水筒に満タンに入れても飲み干してきていた麦茶が、だんだんと余って
くるようになりました。
それだけ涼しくなってきたということですね。
そんな日常のひとコマからでも秋の気配を感じます。
以前、珪藻土と漆喰の違いについてご紹介しました。
漆喰の抗菌作用すごいですね!
近年、漆喰が持つ力が見直されて、外壁としての人気も高まっているようです。
漆喰の歴史は古く、なんと5000年も昔のピラミッドの壁に使われたのが始まりだそうです。
日本でも古くから建材として重宝され、お城や蔵の壁に使われてきました。
白鷺城の愛称で親しまれている姫路城や、徳島でいえば美馬市の「うだつの町並み」で漆喰の
外壁が美しさを放っています。
漆喰は年月を経るほどに、どんどん硬化していく素材です。
なのできちんとメンテナンスをすれば耐用年数は100年以上だといわれています。
恐るべし、漆喰!
さて、お城や蔵など、古くからの建造物に使われているイメージが強い漆喰ですが、
江戸時代ではわりとポピュラーな素材だったらしく、一般住宅にも広く普及していたそうです。
その時代は火事が多く、住宅密集地の防火の意味合いが強かったそう。
漆喰の壁で火を防いで、大切な命や財産を守っていたんですね。
漆喰の耐火性の高さが伺えます。
ポピュラーだった漆喰が、なぜ次第に影を潜めてしまったのか。
それは「メンテナンス方法がわからない」「費用がかかる」などの理由が大きかったようです。
セメントが誕生し、さらにサイディングのようなパパッと張れる便利な外壁も誕生して、
むしろ敬遠されがちになった漆喰。
確かに手間がかかる分、初期費用はかかりますが、漆喰の耐久性や効果を考えると、
トータルでのコストパフォーマンスは良いのでは・・・!?
では、漆喰を住宅の外壁材として使用した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
①見た目の美しさ
職人さんが手作業で仕上げていく漆喰の外壁。
塗り方のパターンやカラーによって和にも洋にも合います。
漆喰は「静電気をためにくい性質なので埃を寄せ付けにくい」という点も美しさを保てる要因の
ひとつです。
②抗菌性が高い
漆喰は強アルカリ性なので殺菌作用が高く、カビや細菌の繁殖を防ぐのが得意。
長崎大学の安田教授と関西ペイントさんの共同実験においても、漆喰は新型コロナウィルスを
5分程度で99.9%不活化させることが実証され、その能力の高さを知ることとなりました。
③耐火性・耐久性が高い
先述したとおりです。
漆喰の主成分である炭酸カルシウムは不燃性であるため燃えにくく、おまけに有害なガスを
出すこともありません。
また漆喰は二酸化炭素を吸収すればするほど硬化していくので、時間を経れば経るほど
強い壁になります。
きちんと適切にメンテナンスをすれば100年以上もつといわれるほどの耐久性を発揮します。
以上、漆喰の外壁についての紹介でした。
漆喰の長い歴史が、優れた素材であることを物語っていますね。
やはり良いものは淘汰されない、そう思います。
どんな外壁でもまったくメンテナンスなしでずっとキレイなまま、ということはありえません。
メンテナンスを繰り返すことで、より深い味わいを楽しめるのが、自然素材のいいところです。
最後に、こちらはギリシャのミコノス島。
漆喰の白壁が織り成すおしゃれな町並み、素敵ですね~!