外壁は左官屋さんの手によるジョリパット塗り仕上げです。
その前段階の外壁材を張っています。
外壁材はデラクリートセメントボードといいます。
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ジョリパット塗り仕上げの特徴は
1.外壁に継手が発生しないことです。外壁が一面に仕上がるためにきれいな外観になります。
2.外壁材のジョイントに施工される防水材、コーキングがジョリパット材で覆うため表面に表れません。
一般的に張られている外壁、サイディングは接続部、窓まわりなど外壁の表面にコーキングと呼ばれる
防水材が表れます。このコーキングは寿命が短く3・4年もすれば劣化によるひび割れが見られるよう
になり、10年もすればこのひび割れが大きくなって漏水の原因にもなります。
コーキングはデラクリートセメント板を張ったときに施工されます。
その上から、仕上げ材であるジョリパット塗りをするのでコーキングが表面に表れません。
結果、紫外線などからの劣化が防がれ耐久性の向上につながります。
塗り壁は外壁一面きれいに仕上がりますが、一番の危険要因は将来のクラックです。
外壁にひび割れが見られることがありますが、そうなれば大変です。
大いに美観が損なわれます。
そこで大切なことは壁に張る外壁材の信頼性です。
エムズではこのデラクリートセメントボードを採用しています。
採用から11年になりますがひび割れの発生は見られません。
セメントボードは可とう性にすぐれた組成構造になっているので、地震や台風などの
外部応力による面内せん断力や歪みをセメントボード内にマイクロクラックを発生させることで
緩和させます。このため、仕上げ塗装面のクラックの発生を可能なかぎり抑制することができます。
ボード内に発生させるマイクロクラックにより、外部応力をボード内部において、ある程度分散・吸収させ
ることで、目地部および応力の集中・伝達を少なくしクラックの発生を低減します。
一枚一枚ひび割れを発生させます。
空気の通る道は確保します。
セメントの固まりで一枚がとても重たいです。
高い所まで一人で持ち上げて丁寧にビス止めをしてくれています。
ビスの間隔も決まりがあり、仕様書の通り止めていきます。
デラクリートボードセメント板の施工完了です。
次は左官屋さんによるジョリパッド塗りをしていきます。