日々の生活や環境にしっかりと適合しながらも
人の等身大の身体的要求に軽やかに答えるもの。
住宅の設計には生活する人の、ご家族の要素を
取り入れながらプランの中にイメージしていきます。
そこには特殊なものではなく、誰もが納得して
心落ち着ける佇まいをもつものが大切なのでは
ないのだろうか。建築が本来もっていた基本的な
役割と佇まいが少しずつ失われてきているように
感じています。そして自然から離れていっている
ような。
人と人とが穏やかに向き合うことができる、あるいは
孤独の時間を豊かに過ごす場所も生み出している、
そこには偉大な自然と、小さいけれども尊い人の営みと
の調和の関係を見ることがでる。そしてその風景はずっと
昔から変わらず、人の記憶の奥底にあるのです。
・・・建築家「堀部安嗣」氏の文中にありました。
トーンの高いものでなくあくまでも自然に人の生活に密着
している普段着の装いが家づくりの本来の姿でしょうか。