こんにちは、スタッフの吉田です。
お家の中には、造作の洗面化粧台やトイレの手洗い水栓、玄関に手洗い水栓など、家の中には水栓を扱う部分がたくさんありますが、今回注目したいのが、水の「給水と排水方法」について。
給排水方法を普段意識する事はあまり有りませんが、実はその方法によって見た目の印象というのは大きく変わってきます。
今回は給排水の中でも「排水」に着目して、壁からと床からの方法とその特徴をご紹介します。
壁排水とは
壁排水とは排水を壁から抜く方法のことを言います。
上図を見ると、床には排水管が見えませんよね。
壁の排水は排水管が短く、スッキリ見えるというのが大きなメリットになります。
そのため、手洗いが玄関からよく見えるケースなど、見た目にもこだわりたい場合に大きな効果を発揮してくれます。
また床に掃除機をかけたり、掃除がしやすくなります。
そんな壁の排水ですが、実はデメリットもあります。
それは排水管を壁の中に通しているので、メンテナンスが難しいという点です。
たとえば、手洗いで誤って物を流してしまった場合や、泥汚れなどを一緒に流すと配管が詰まりやすくなってしまうことがあります。
そんな時、配管が見えていればメンテナンスをするのも簡単ですが、配管が壁の中だと一手間も二手間も掛かってしまいます。
床排水とは
次に床排水ですが、その名の通り、排水を床下に流す排水方法になります。
このような感じです。
同じ手洗いの排水でも、壁排水と比べるとかなり印象が違って見えますね。
床排水はシンプルな排水方法なのでメンテナンスも簡単ですし、費用面でも壁排水と比べると割安に設置できるのが大きな魅力です。
その一方、見た目という点で少しゴチャついて見えてしまうという点はデメリットとなります。
ゴチャついて見える理由の1つに排水管の一部がクネクネしてる部分がありますが、これは「トラップ」という物で、排水管からニオイや害虫が上がってこない役目を果たしているので、どうしても必要な物になります。
メンテナンス性など使い勝手はとても良いけども、場所によって見え方に気を配る必要があるのが床排水の特徴と言えます。
壁排水と床排水、どっちがいい?
それでは、壁排水と床排水、どちらを採用する方がいいのでしょうか?
その答えは、手洗いの場所によって変わってきます。
たとえば玄関の真正面など、家に入った時に最初に目に入る場所というのは家の印象を左右することになります。
やはり目立つ場所に手洗いを設置する場合は壁排水にした方がスッキリ見えて玄関の雰囲気も自然な印象になります。
また、水栓の下に物を置いたり、土間で水を流して掃除するケースは壁排水がおすすめです。
一方、手洗いの配管があまり見えない場所であればメンテナンス性に優れた床排水の方が長い目で見るとやはり便利です。
例えば靴箱や壁で配管が直接見えにくい場合は、床排水で十分となってきます。
以上、今回は壁の排水と床の排水の特徴をご紹介しました。
ついついボウルのデザインなどに目がいってしまいますが、配管も含めてデザイン、メンテナンスで納得いく手洗いを設置していただきたいなと思います(^^♪