スイス、アルプスの麓。
標高800メートルの地に建つ家です。
冬にはマイナス何十度にもなる極寒の地で、断熱材を入れずとも、
寒い時でも室内気温が18度を下回ることなく、夏も冷房器具な しで室内気温が25度を超えないそうです。
こんなこと 本当かな?と思いはるばる日本からやってきました。
外気温7度。
家の中に入ってビックリ。
ご主人さんは半袖です。
室温23度、湿度51パーセント。
暖かくて快適です。
さっそく家を案内をしていただきながら、 断熱方法や家づくりの秘訣を聞きました。
壁や天井には断熱材等を入れない代わりに、木材を分厚く層にしています。
これが壁の断面モデル。
木材やコンクリート、レンガを多く使用し、断熱よりも「蓄熱」に特化しているんだとか。
こちらのご主人は「どうやって断熱するかよりも、どうやって蓄熱しやすい家にするかが大切」という考えだそうです。
蓄熱しやすい家とは「温まりにくいが冷めにくい」、そんな家。
家はパッシブ住宅の極みです。
限りなく太陽の熱を利用する。
太陽光、自然の風などを取り入れ、コントロールをしながら、 家の中に快適な環境をつくりだしていました。