ご新築より7年を迎えたH様にて定期点検をさせていただきました。
一番大事な床下点検もさせていただいております。
監督の幸津君はいつものように狭い中でも機敏にチェックしていきます。
床組を支えている金物は鋼製束と言います。
以前は木で支えていたのですがシロアリのこともあり最近ではほとんど
がこのような金物で支えられています。床鳴り、歩くと床が沈むとか聞
きますが、その原因はこの床を支えている束が原因です。以前のような
木の束であれば乾燥すれば収縮し、そして床組との間に隙間ができます。
それを直すために大工さんがその隙間に木のくさびを打ち込んで床鳴り
を止めていました。今のような鋼製の束であればシロアリの被害を受け
ることなく耐久性もあります。時にはナットが緩んで床鳴りの原因とな
りますが固く締めなおすことにより簡単に調整ができます。
浴室、ユニットバスの下です。漏水がないかチェックします。
過去に2度漏水を発見しました。
もし、このように床下に入って確認しなければお客様の床下は
水浸しということになります。
一般にはまず床下に入って見ることはないと思います。
トイレの下です。
このポコンと立っている煙突のようなものは通気弁と言います。
便器の水を流せば一気に大量の水が流れて一時的にパイプの中
が真空になります。その時に他の洗面、キッチンなどに溜まっ
ている水を引っ張ってポコンポコンと音がすることがあります。
その原因をなくすよう、この通気弁はパイプの中が真空になら
ない働きをしてくれます。
写真はヘッダー管といいます。
電車の駅ターミナルのようなものです。
この水色の管、それぞれが台所、浴室、洗面、トイレなど
それぞれの経路がシームレス、一本の管で継手なしで結ば
れています。漏水の危険性はかなり少なくなりました。
以前は塩ビ管でジョイント、曲がりなどたくさんの継手が
使われていました。そのことにより漏水の危険性も多くありました。
漏水ナシ、シロアリの被害状況ナシ、基礎のひび割れナシ、
土台など木部の湿気ナシと今回も健全でした。
H様にご安心していただけます。