千葉にお住まいだったKさん家族が、ご主人の転勤を機に徳島市内の奥様の実家に戻ってこられたのが3年前。2年ほどご両親と同居されたのち、お隣の敷地に念願の「二世帯同居住宅」を建てることに。約1年をかけて入念にプランを練られたそう。実は33年前に先々代(お祖父様)のご縁でエムズが実家のリフォームを請け負ったという古いお付き合いがあったことから、今回の新築計画のお話をいただきました。
徳島市K様邸
施工 | 2020年2月 |
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構造 | 木造2階建て |
延床面積 | 59.8坪 |
千葉にお住まいだったKさん家族が、ご主人の転勤を機に徳島市内の奥様の実家に戻ってこられたのが3年前。2年ほどご両親と同居されたのち、お隣の敷地に念願の「二世帯同居住宅」を建てることに。約1年をかけて入念にプランを練られたそう。実は33年前に先々代(お祖父様)のご縁でエムズが実家のリフォームを請け負ったという古いお付き合いがあったことから、今回の新築計画のお話をいただきました。
ご主人
以前4年ほど住んでいた千葉の家は某有名ハウスメーカーで建てたのですが、これがもう最悪で(笑)。夏は暑く、冬場はとにかく寒い。水場やクローゼットはじめじめしてカビだらけ。北側玄関で隣の家との間も近く、家の中に全く光や風が入ってこない状態でした。ですから、とにかく今度住む家は光と風が入る明るい住まいにしたいと思っていました。
奥さま
徳島の実家は築80年で、夏はじめじめ、冬は本当に寒くて外と気温が変わらないくらいでした。家の中に風が吹くんですよ(笑)
ご主人
それに狭かったので、僕が帰ってきて座る居場所がなかった。応接室を間借りしていたんですけれど冬はとにかく寒い。トイレ、風呂場は命懸け。寒さで寝返りがうてない(笑)
奥さま
これから子どもたちも大きくなるし、高齢の両親とも安心して一緒に暮らせるように、完全には離れてしまわない「二世帯同居」の住まいが希望でした。
ご主人
前の失敗もあって、メーカー選びにはかなり慎重になっていました。各メーカーの特徴を勉強するために展示場に行ったり、雑誌をみたりHPを調べたり。でもなんかこう、どこも一長一短で。お金を出せばもちろん立派な家は建ちますが、それがいい家か、というと必ずしもそうじゃない。そんなときに妻の父がエムズの齋藤社長を紹介してくれて。HPをいろいろ調べて「呼吸する家」や「自然素材の家」というコンセプトが私の家づくりの想いに合致していたので、お話を聞いてみようと思いました。
エムズ
実際に説明を聞かれて一番ぐっときたポイントは何だったのですか?
ご主人
「呼吸する家」ですね。最初はイメージがわかなかったんですが、齋藤さんの説明をうかがって、もしその通りだとすれば僕が実現したかった理想と現実とのギャップが埋まるんですよ。他のメーカーには、それがありませんでした。
あとは“人”です。家は生涯ものですから窓口の人とのつきあいはすごく大事です。妻も私も営業をやっているので、そこをすごく見るんですよ。前の住宅会社の営業マンは建てる途中に転勤でいなくなってしまって、その後は誰が担当なのかわからなくなってしまった。
家を建てている途中にいろいろ聞いてみたいことも出てきますし気軽にお電話をしたりしたいものです。そういったときに齋藤さんのお人柄にはずいぶん助けられました。「齋藤さんが言うんだったら確かにそうなんだろうな」って思えることが結構ありました。
ご主人
まず実感したのは、空気の良さですね!締め切って出かけて家に帰ってきたときの、あの「ど~ん」という重さがないことにびっくりしました。また、先日見学に来てくださった方も、家の嫌な匂いがしないとおっしゃっていました。
気温が一定で暑さ寒さの心配がなくなり、普段はスリッパを脱いでいます。気温が低い日でも寒さは感じませんでした。
エムズ
お客様にはよく「空気が軽い」と言われます。家全体が呼吸をしていて外気と接触があるので、梅雨時から9月のお彼岸過ぎまでは締め切った状態で家に帰ってきても涼やかな空気を保っていられるんですよ。意外かもしれませんが、空気は湿気ている方が軽いんです。ですから湿気て温かくなると上昇気流が発生して床下から壁、屋根へと壁面を空気が流れだし、冬は逆に温度差がないのでプチプチのように保温効果があるんです。
ご主人
この広さのリビング・ダイニングに8畳用のエアコンひとつでいけると聞いていますが、いまだに疑心暗鬼です(笑) 引っ越してみてびっくりしたのは、結露がないこと!千葉の家は結露がすごくて、1週間くらい家を空けて戻ったら畳にカビが生えていたこともありました。「水とりぞうさん」なんてあっという間に満杯になっていました。
エムズ
家の中の結露はまだ見えますが、外気に一番近い壁の中に結露が発生すると断熱材がカビてしまうことがあります。「自然素材の家」とうたっていても石油系の空気を閉じ込める断熱材や合板を使っていてはそのようなことも起こります。
奥さま
カビといえば、最初に会社にうかがったとき、「パンのカビ比較実験」を見てこれが本当ならすごいな、とびっくりしました。
エムズ
クローゼットも桐材を使っているので防虫効果があります。我が家(自然素材の家)も建てて2年半になりますが、防虫材を使ったことありません。うちよりもっと古いお宅でも何年も使っていない方もおいでます。
奥さま
え~、本当ですか!?
奥さま
洗面室から廊下をはさんで家事室へとつながる動線ですね。家事室の扉は曇りガラス調になっているので、廊下に外の光が入って明るいんです。洗濯機からすぐに外の(屋根付きの)物干しに干せるのもとても便利です。家事室にも物干し竿を設置してもらったのですが、ちょっとした洗濯物もすぐにカラカラに乾くのにはびっくり!
ご主人
僕は「洗濯物は外で干す派」なんですが、この部屋干しはすぐに乾くし部屋干し独特の嫌な臭いが全然しないのがすごい。
お気に入りの場所は、中庭です。家に帰ってきてここで夕暮れ時にビールを飲むのはもう最高ですね!
奥さま
両親は「まさかこの齢で新しい家に住めるなんて」と喜んでいましたね。二人の部屋は家の一番奥にあるので独立していますし、子どもたちの部屋とも離れているので靜かです。
父は近頃、庭に作った家庭菜園に夢中で新たな生きがいになっています。
ご主人
工事中は隣に住んでいたので、毎回現場を覗けて安心でした。現場で大工さんが木材をカンナで削って組み合わせるのがすごいなぁ、と。今どきこれをやってくれるんだ、と感動しましたね。今も家のちょっとした造作のところに大工さんの鉛筆の消し忘れを見つけたりして、ちょっとうれしくなるんですよ。それに私が徳島にいないときも現場監督の幸津さんがいつも進捗状況の画像を送ってくれました。そうやってずっとつながってくれていたのがうれしかったです。
あと、「階段の手すりをこういうふうにしてもらいたい」とイメージの写真を見せたら、それがたまたま齋藤社長の知り合いの工務店の施工だったらしく、齋藤さんがすぐに山口のショールームに出かけてくれて。玄関の敷石も「こんなのがありますがどうでしょう」とすすめてくださったんです。
エムズ
Kさまは、和の中にも洋の要素を取り入れたいとのご希望でした。スチールの手すりを杉材にきれいにしっかりと取り付けるのは至難の業でしたが、モダンな仕上がりになりました。玄関の敷石は「鉄平石」という、八ヶ岳の麓で採掘された2000万年前の石で、個性的な表情が和の玄関にマッチしていると思います。