最近では庭の木には「株立」の木をよく植えます。
「株立ち」とは根元から幹が数本に分かれ、成長し
ている木の状態でクヌギ、コナラ、ケヤキ、エゴノキなどの
落葉樹に見かけます。
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なぜ、単幹のしっかりした木でなく、株立ちの木が好まれるのか。
それは生活環境が狭苦しく感じられるようになり、疑似的にでも
広く、明るく、開放的な空間を求め始めたからであろう。
また、生活様式の洋風化が進み、日本的な極度に閉ざされた空間
たとえば茶屋の庭にふれる機会が減ったことにもよる・・・
今、野田正彰の「庭園に死す」を読む中の一文です。