二酸化炭素濃度が高い室内は植物が良く育つ?
昨年8月に「呼吸する家」を新築させていただいたN様から「ジャガイモとかサツ
マイモとか玉ねぎとか、食品庫に入れてる野菜の芽が出るのが遅いような気がする
んですよ」とお話をいただきました。・・・今までそんなこと思ったこともありま
せんでした。
確かに私の家も築4年になりますが置いている野菜に芽が出ているのをあまり見ま
せん。前の家では少し長く置いているとニョキニョキと芽が出ているのを見かけま
したが。
(家内曰く、「芽が出る前に食べよんとちゃうで~」・・・)
なぜ?
因果関係を調べてみました
食物の成長に必要なもの
1.二酸化炭素 2.水 3.光 4.温度
私 :芽が出やすいのと、出にくいのとの違いは何でしょうね?
N様:芽が出るのは野菜にやさしい環境なのでしょうね・・・
住宅の中など人間の住む環境おいては、二酸化炭素の濃度が外気より高くなっている
といいます。二酸化炭素濃度のみを取ると、室内は成長促進に最適な環境であるとい
えるのかもしれません。
一般的な二酸化炭素の濃度
屋外 350~600ppm
室内 1000ppm近く
屋外と室内では、実に倍以上二酸化炭素濃度が高くなっています。窓を閉め切った部
屋、ガスコンロによる調理中で換気が悪い、人が密集した部屋などによって条件が変
わってきます。
近年、住宅の気密性が向上しています。換気を十分にしないと室内の空気環境の悪化
の原因になり、汚れた空気や二酸化炭素、揮発性有機物質(VOC)ホルムアルデヒ
ドなどの室内濃度が高まります。二酸化炭素は空気より重いので床近くに滞留します。
※二酸化炭素:空気の1.529倍の重さ
最も影響を受けやすいのは赤ちゃんです。床に近い所で過ごしているため、床が発生源
になっている物質や、空気より重いガス状物質を吸い込みやすくなります。
食品庫の室内は床、壁、天井と杉の木で囲まれています。
室内と外との新鮮な空気の行き来があるので二酸化炭素もこもりにくく野菜にとって
は嫌な環境になっています。
杉の木も自然、野菜、果物なども自然のもの、人も自然の仲間みんな自然の中で仲良
くこの家で健康に暮らします。
エムズの自然素材の「呼吸する家」は家全体が呼吸しています。
空気だまりが発生しにくく、住む人の身体にやさしい家です。