いつもながら驚きの結果。
「呼吸する家」と「新建材の家」の室内環境の違いを
食パンをそれぞれの箱の中に入れて実験をスタート。
7月5日
「呼吸する家」
床:無垢杉フローリング
壁:珪藻土塗り
「新建材の家」
床:複合フローリング
壁:ビニールクロス
中にはパンの他に同量の水と温湿度計だけです。
実験開始から12日が過ぎ「新建材の家」の食パンが
カビでひどい状態になってきました。
表も裏もカビだらけです。
一方の「呼吸する家」の方はカビの気配は全くありません。パンにカビの生える前に水分が抜けた
ためでしょうか。カチカチに固くなっています。
実際の家の縮小版での模擬実験です。
この箱の中の大きな違いは湿度です。
「呼吸する家」の湿度 64%
「新建材の家」の湿度 77%
新建材の家の方が13%湿度が高くなっています。
それと密閉された空間ゆえでしょうか、コップの水の減り具合がずいぶん違います。
2つの箱の構造はいたってシンプル。
四方の壁を通常の家の内装に使うプラスターボードで囲んだうえに
「呼吸する家」は珪藻土塗り
「新建材の家」はビニールクロス貼り
上部はガラスをのせているだけです。
水の減り方が違うのは「呼吸する家」の方は床、壁共に自然素材で微かな空気の
移動ができるために水分が減っているものと思われます。
一方、「新建材の家」は床はウレタン塗りの複合フローリング、壁はビニールクロス貼り
なので密閉空間になり空気が移動できないために水はあまり減らず湿気がこもり湿度も
高くなっていると思われます。
今、住宅では気密、高断熱が流行り言葉のようにうたわれていますが気密を突き詰める
ほど生活する室内はこのような結果になることでしょうか。そして使われている素材は
石油製品とすればシックハウスの危険性がますます高まります。
そうならないために国の法律で換気を義務付けています。
結果、換気扇による空気の入れ替えをしなければ家族の健康を蝕まれることになります。
エムズでは機械に頼る換気ではなく、自然に家の周りすべてで室内と室外とが微かな空気
の移動ができ、室内が新鮮な空気で常に満たされているという環境づくりをしています。
これが自然素材の「呼吸する家」です。
生活の中で“森の環境”をつくりたいという私の思いです。