新神戸駅の近くにある「竹中大工道具館」に行きました。
創業が慶長15年(1610)と言われる歴史ある竹中工務店が
大工道具を集めためずらしい博物館です。
木の家づくりに携わる者としてぜひとも・・との思いで見学しました。
企画展ではインドネシアにあるスンバ島の家を展示していました。
屋根を見て「雨漏りはせんのんかいな・・」、竹の床を見て「こんな
ところで寝れるで~」と興味津々でした。
屋根裏にはマラブという祖先神を祀っているそうです。
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村のさまざまな活動、たとえば家屋の建設に際して、屋根裏のマラブ
に対する儀礼を行い、マラブの反応を確かめてから次の作業に進む。
まるで住人は屋根裏に住むマラブのご機嫌を伺いながら、マラブの家
の下に間借りしているような存在にすぎないようにみえる。本来、家屋
は人間の生活の為にあるわけではないのかもしれない。真っ暗な閉ざ
された空間は、そこに集う祖先のためにあるのであろう。
・・・・・と、案内がありました。
日本の家屋も家のそれぞれの場所に神様が宿ると聞いたことがあります。
玄関、お床、トイレ、おくどさん(台所)などなど・・・
世界中、ところは変われども大切に思う心は同じなのだな、と思いました。
展示されている道具を見て感じるものがあります。
また、展示作品を見てもその精巧さには感激します。
それぞれに命を削るような思いで仕事に取り組んでいた大工さんの
気持ちが伝わってくるようでした。
中庭には紅葉したもみじがとてもきれいでした。
庭づくりにも癒されます。
監督の幸津君も大きな学びを得たようです。
この学んだことをお客様の家づくりに生かさなければと思います。