先日訪ねた勝浦町の鶴林寺にある六角堂のイメージを
より具体的にする為にスケッチを描いてみました。
軒下の複雑な木組みに惑います。
でも、一本一本自分で線を入れていけば見えてくるものがあります。
宮大工さん、彫刻職人さんの協力がなければこんな細工はできません。
このお堂では釘などは使われてないと思います。
屋根の複雑な曲線、丸柱、六角と組み合わせはどれも複雑です。
コンピューターもない時代の木組み、差し金というL型の定規で測り、木組みを
していると思いますが、どうしてこんな曲線美ができるのか尊敬します。
木組み、細工は今も昔と変わらぬ作業だと思います。
何百年も受け継がれてきた技術は日本の宝物。
家づくりでも以前は大工さんが切り組といって大きな梁、柱を刻んで、
穴をあけて、手作業で家の骨組みを造っていましたが、今はすっかり
プレカットという工場での加工作業になっています。
エムズでは無垢の木を使った家づくりですが、ほとんどは建材メーカーの
加工製品ばかりの組み合わせになって大工さんの作業領域が少なくなっています。