ご新築より7年目のF様、6年目のM様にて住まいの定期点検をさていただきました。
何点か不具合なところをお聞きして直させていただきました。
木製建具の不具合は水廻りとともに多い方です。
M様でもドア、引き戸など調整させていただきました。
1カ所ドア丁番の不具合で壁が黒ずんでいます。
金属の摩耗により細かな粉が飛んだものと思います。
こんな例はあまりありません。
さっそく丁番の交換をさせていただきました。
困ったのは壁の黒ずみです。壁は珪藻土の塗壁です。
少しの補修といえども古い壁と新しく塗ったところでは色の違いがよくわかります。
壁一面の塗り替えを提案させていただきましたが、M様より「塗り替えやせんでええよ・・」と言ってくださいます。
困った・・と思案の結果、思いついたのは壁の表面を薄く削って汚れを落とすことです。
車のガンコな汚れを落とすコンパウンドの要領です。
左官仕上げの珪藻土壁は塗り厚さがあるので少々表面を削っても大丈夫です。
さっそくごく細かなペーパーで擦ってみました。
結果、うまくいって見た目にもわからなくできました。
珪藻土壁は表面がデリケートなので汚れを心配される方が多いのですが、醤油など壁の中に
浸透するようなものでなければ、表面をこすったり、タオルで拭いたりすればきれいになります。
定期点検では床下、天井裏にも入って確認をさせていただきます。
こんなところはまず目にすることもないと思います。
でも、一番大切なところです。
床下では水、お湯、排水管などたくさんの管か通っています。
また、ユニットバス、トイレ、洗面、台所など水廻りに漏水の危険は常に含まれています。
そして、発生すれば厄介なシロアリ。
基礎コンクリートの劣化、不具合など、もし手遅れになれば一大事です。
また、床鳴りの原因ともなる金属の緩みなどもチェックしていきます。
幸津君も狭い所で大変ですが一つ一つ丁寧にチェックしていきます。
水道管の心臓部です。
ここから各ケ所にパイプが配置されています。
浴室、ユットバスの下。過去に2度小さな漏水を発見しました。
排水の通気弁。排水がスムーズに流れるようにパイプ内の空気を逃がす役割をしています。
7年になりますがうっすらと埃がしている程度できれいです。