K様宅では平成14年12月のご新築より22年2か月を迎えました。
今日は定期点検の日。
定期点検では家の中、床下、外廻りをチェックしていきます。
点検カ所はたくさんありますがその中でも重点ポイントは水まわり。
漏水は古くなれば気づかぬうちに静かにやってきます。
そして、ダメージは取り返しがつきにくいものが多くあります。
小さなところでは床の水跡のシミ。
これも早めの対処であれば跡が残りにくくなりますが。
漏水カ所はほぼ特定できます。
あちこちに危険が潜んでいるわけではなく高い確率でわかります。
ポイント
① 各設備類の止水栓
② パイプの接続部分
③ 給湯管
④ 排水管の曲がり部分
ここを抑えておけばほぼ間違いない範囲でチェックできます。
家の中には水、お湯の通るパイプがありますが漏水で多いのは給湯管。
問い合わせをいただく中で、修理にも行きますがほぼお湯の管の接続部分です。
パイプの接続部には漏水にならぬようにゴムパッキンが入っています。
このゴムパッキンは水、お湯ともに接続部に入っています。
パッキンは消耗部材なので古くなれば劣化して水、お湯ともに漏水になります。
お湯の接続部品の方が圧倒的に漏水が多いのは原因があります。
それは”熱”です。
使うときには温かいお湯が通り使わなければ冷えて冷たくなります。
とくに今の時期のような寒いときであれば温度差が大きくなります。
ゴムパッキンは温かくなれば膨張し、冷たくなれば縮小して固くなりを繰り返します。
そんな繰り返しが影響し給湯管の方に漏水が多くなる原因です。
給水管の方であればほぼ一定しているので劣化は少ないのです。
漏水も家の中であれば流し台の下から、洗面台の下から水が流れてきて・・と
気が付きやすく対処も早めにできます。
でも、これが床下であれば知ることはできません。
ひどければ何十年にもわたってということになります。
今日の床下点検は齋藤がします。
チェックポイントは
① 給水管、給湯管、排水管などの漏水がないか
② コンクリートのひび割れがないか
③ 床組みは大丈夫か
④ 床を支える束の緩みはないか
⑤ シロアリの発生はないか
⑥ 異物の侵入はないか
狭くて暗い中を床下全体をチェックして回ります。
これが窮屈で大変!
身動きもままなりません。
22年にもなれば床にホコリが目立ちます。
でも、一つひとつと確認、チェックしていきます。
ユニットバスの下
K様では、もう11年ほど前に漏水しているのを発見しました。
早急に対処してその後は大丈夫です。
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余談ですがエムズはこの5月28日で32年を迎えます。
この32年の間で3件だけ床下漏水を発見しました。
年数、家の割合から言えばごく少数ですが完ぺきではないのです。
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這いずり回って無事に異状なく床下点検は完了です。
家の中の方はリビングのアルミサッシのペアガラスの内側がときどき曇ったようになると
聞きました。ごく寒いときでしょうか。
K様のアルミサッシは”外がアルミで室内側は樹脂”となっていて、その頃こうした
複合サッシが出始めた先駆けでした。
これからの様子を見ていただくようにします。
外部では外壁サイディングのコーキングのひび割れが気になりました。
外壁サイディングのコ-キングの切れ、ひび割れは防ぎようがありません。
コーキングもはじめのころは粘性があり家の揺れ、外壁材の伸縮に対応できますが
太陽光の紫外線、雨、風によるものから劣化が始まり硬化して伸縮に対応できず
ひび割れが始まります。
ひどくなればめくれてきて、そこから雨水の侵入になり中の木材を腐らせ家の寿命
を縮める原因となります。また、修復にも費用が重なります。
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(ひどくなれば外壁を手で押せばユサユサと揺れます。
とても危険な状態です。
台風で外壁が飛ばされた事例もありました。
雨水の侵入をそのままで放置していれば外壁を止めている胴縁という下地材が腐ります。
この胴縁に外壁を止めているので、そのもとの木が腐れば釘・ビスなどは、きかなくな
ります。
しっかりと止まっていないので手で押せばユサユサと揺れます。
これは下から見た目にはわかりません。
実際こうした事例はリフォームのお問い合わせでもたまにあります。)
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対処は早めのメンテナンスが大切です。
家の中、外と定期点検をさせていただきました。
結果はとり急いでのメンテナンスの必要はありませんでした。
これからもご安心して生活をしていただけます。
そして、いついつまでも責任をもってお守りさせていただきます。