こんにちは!スタッフの桑村です。
夏休みも中盤。
「夏休み中、お昼ご飯に毎日卵焼き作って欲しい!」という地味に面倒な次男からの
リクエストを遂行しています。
ハヤク、、、キュウショク、ハジマッテ、、、
先々月、改装工事をさせていただいたY様邸。
通常、エムズでは壁材に珪藻土を採用しているのですが、お施主様のご希望で漆喰を塗りました。
この漆喰を塗ってくださったのは京都府の現代の名工。
その滑らかで美しい、さすがの仕上がりに見惚れるばかりでした。
珪藻土と漆喰、どちらも調湿効果が抜群で自然素材の家づくりには大活躍の素材です。
しかし、似ているようで、まったく別物。
今回は珪藻土と漆喰の違いについてご紹介したいと思います。
【珪藻土】
珪藻土は植物性プランクトンの化石と泥が堆積して岩石化したものです。
その中には0.1から1ミクロンほどの無数の孔が開いていて、その孔ひとつひとつに吸水性があります。
この無数の孔が空気中の水分を吸着したり放出したりして、室内の湿気をコントロールし、快適な
室内環境をつくり出してくれます。
この高い調湿力は備長炭や竹炭の4倍~6倍で、その効果は半永久的と言われています。
また消臭効果も抜群で、室内の臭い成分が湿気と共に無数の孔に吸着されるので、生活臭や
ペット臭がかなり軽減されます。
マットな質感は落ち着いた雰囲気を醸し出してくれますし、塗り方によっては躍動感が生まれ、より
おしゃれな空間を演出できます。
難点は物を強くぶつけると削れてしまったり、ビニールクロスに比べて汚れが落ちにくいこと。
でも、ちょっとの削れであれば自分で修復することも可能ですし、軽い汚れであれば消しゴムで
消えることもあります。
【漆喰】
漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)が主原料、そこに水やのり、繊維を加えたものです。
珪藻土と同様に、優れた調湿性と消臭効果があります。
漆喰はアルカリ性なので、カビや細菌に強く、関西ペイントが長崎大学と共同で行った実験によると、
漆喰には新型コロナウイルスを大幅に不活性化する効果があるんだとか!!
塗膜に接触したウイルスが5分で99%以上減ったといから驚きです。
また、耐久性にも優れていて、漆喰は壁に塗って一旦乾燥してからも、数年かけてゆっくり固く
なり、より頑丈な壁になります。
古くから城壁や蔵などにも使用され、真っ白な漆喰壁には気品を感じますね。
難点は下地からの灰汁で変色してしまったり、環境によっては細かなヒビが入ること。
そして何より漆喰を塗れる左官屋さんが少ないこと。。。
ちなみに左官屋さんは今後も減少の一途をたどる試算だそうです。
建設業界には欠かせない職人さんの腕。
何卒、その腕の良さを次の世代に受け継いでいただきたいですね。
すこし話がそれてしまいましたが、以上が、珪藻土と漆喰の違いです。
どちらも身体にやさしく、住む人に寄り添った空気環境をつくり出してくれます。
この何十年と暮らす家。
毎日、家の中で深呼吸できる、そんなきれいな空気環境の中で生活しませんか。