エムズ通信 Aimss Journal

注文住宅をご検討中の方へ~人気住宅設備「床暖房」のメリット・デメリット~

家づくりのこと

こんにちは!スタッフの桑村です。

先週末は本当に寒かったですね。

5枚ほど重ね着して、お腹にはカイロを貼って出かけましたが、それでもまだまだ

寒かった、、、

冷え性には辛い季節です。

 

昨年末にお引渡しをさせていただいたO様。

実は家づくり当初、床暖房を強く希望されていました。

しかしエムズでは「床暖房がなくても断熱性能と自然素材の力で十分快適に過ごしていただける」

という考えなので、その根拠をお伝えし、床暖房ではなく無垢床を採用していただきました。

結果、この選択に満足してくださっているようです。

無垢床 パイン 温かみある床 株式会社エムズ

家づくりの際に床暖房を選択肢の一つにされる方は結構多いと思います。

床暖房には、床下の配管にボイラーで温めたお湯を通して床を温める「温水式」と

床下に設置した電熱線ヒーターパネルで温める「電気式」の2種類があります。

床暖房のメリットは足元からじんわりと、心地よい暖かさが広がるところ。

エアコンやファンヒーターのように風が出ないので埃が舞わず、空気の過度な乾燥を抑えることも

できます。

また小さなお子さんが熱源に触って大火傷!といった心配もありません。

床そのものなので収納スペース確保の必要もありません。

床下に設置しているのでフィルター等の清掃の手間も少ないです。

デメリットはイニシャルコスト、メンテナンスコスト、ランニングコストが高いこと。

床暖房も他の設備同様、経年劣化するので定期的なメンテナンスが必要です。

温水式であれば年に1回、配管内の「循環液(不凍液)」を補充しなければいけません。

この循環液は氷点下の凍結による配管破裂を防ぐためにとても重要です。

また防錆効果や菌の抑制効果もあるので循環液の補充、交換は必須です。

万が一、故障した場合の修理費も高額な場合が多いとか…。

そして何より電気代の高さにびっくりして、使用を控えるうちに全然使わなくなってしまった、

という人が多いそう。

床暖房は電気代が高い!? 株式会社エムズ 

ちなみに無垢床と床暖房の組み合わせはおススメできません。

床暖房が床下に伝える温度は70度近くあり、これは自然界には存在しない温度。

無垢材は自然の木をそのまま建材として使っているので、このような高温に対応することは

難しいのです。

変形して壁と床に隙間ができたり、収縮により床のつなぎ目に隙間ができることもあります。

「床暖房対応可能無垢床」といった建材も見かけますが特殊加工されているので、その時点で

もう「無垢」とは言えないのでは?と疑問。

特殊加工の無垢材は疑問 株式会社エムズ

近年の住宅は断熱性能が格段に良くなっているので、住む地域にもよりますが、床暖房がなくても

快適に過ごせると考えています。

空気層を多く含む無垢床は、地面から伝わってくる冷気を床の表面まで届けにくいので、冬場でも

新建材の床のようにヒヤッとしません。

また蓄熱性にも優れているので、無垢床が室内の熱を吸収し、暖房を切った後に部屋が冷えてきても

ため込んだ熱をほわほわと放出していきます。

このお蔭で、寒い冬の朝でも、ふんわりとした暖かさが身体を包んでくれます。

もちろん床暖房のように床そのものが発熱するわけではありませんが、床、壁、屋根の断熱が

しっかり施工されていれば、床暖房以外の暖房家電で冬でもふんわり暖かく過ごすことができます。

なので、個人的には床暖房にかける費用を断熱等の住宅性能の向上に充てるのがおススメです。

 

快適に暮らすための住宅設備もたくさんあって、あれもしたい!これもしたい!とワクワクが

止まらない家づくり。

家づくりは「長い目で見て本当に必要かどうか」見極めることが大切です。

そこに住むご家族にとって居心地の良い家になりますように。

 

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