こんにちは!スタッフの桑村です。
もうすぐ5月28日、株式会社エムズの創立記念日です。
おかげさまで30周年。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
先日、こんな話を耳にしました。
「自然素材の家を建ててから掃除がずいぶん楽になった。
結露もしないからサッシやガラスに埃やごみが付きにくいし、カビも見なくなった。」
毎年結露に悩まされる身としては何とも魅力的な話。
結露と聞くと冬場の窓に発生している場面を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は夏場にも発生します。
目に見える場所に発生した結露(表面結露)は拭き取ればいいけど、目に見えない場所に発生した
結露(内部結露)は非常に厄介。
結露が原因でトラブルが起こりやすいNO.1は窓です。
結露が発生する理由は外気との温度差。
発生した結露を毎回拭き取るのは本当に大変、目を瞑ってしまいたい。
でも放っておけばサッシやカーテンがカビの温床化してしまう。それは嫌。
そしてNO.2は壁です。
意外と盲点なのですが、壁にも結露が発生します。
そして大体カビが生えて気付くパターン。
クロスのカビは除去しにくいので、最悪の場合、張り替えです。
カビが発生すれば、ダニが寄ってきます。
ダニはフンをまき散らし、人はそれらを吸い込んでアレルギーや喘息、皮膚炎などの健康被害を
引き起こすといわれています。こわいですね。
窓の結露はペアガラスに取り替えたり、インプラスなどの内窓を取りつけることで軽減できます。
壁の結露は除湿機で除湿したり、サーキュレーターで室内の空気を撹拌したり、こまめに換気を
することで軽減できるでしょう。
さて先述したように、本当に厄介なのは内部結露。
内部結露は比較的夏場が多く、家の基礎や壁の内部、床下、天井裏に発生します。
知らないうちに発生するので対策が遅れてしまいがち。
そうなると断熱材にカビが発生したり構造材が腐食する恐れがあり、家の耐久性が低下します。
内部結露防止対策として、エムズの家づくりでは壁内に「空気の通り道」を設けて、「閉ざさない」
ようにしています。
床下や
屋根に
このように通り道を作ることで壁内部の風通しを良くして湿気を逃し、内部結露を発生させにくい
仕組みです。
内装で結露対策として有効なのは、やはり珪藻土を壁に塗ること。
珪藻土は植物性プランクトンの化石と泥が堆積して岩石化したもので、0.1から1ミクロンほどの
無数の孔が開いていて、その孔ひとつひとつに吸水性があります。
この無数の孔が空気中の水分を吸着したり放出したりして、室内の湿気をコントロールしてくれるので
結露防止対策に非常に高い効果を発揮します。
この高い調湿力は備長炭や竹炭の4倍~6倍で、その効果は半永久的と言われています。
「湿は人の身をやぶる事、遅くして深し。故に、風寒暑は人おそれやすし。
湿気は人おそれず。人にあたる事、深し」
江戸時代の医学者、貝原益軒の言葉です。
「暑さ寒さには気を付けるけれど、湿気のことは気にかけない、しかし湿気は人の体をゆっくりと
蝕んでいく」といったところでしょうか。
結露は年中繰り返し、湿気を振りまく「家と人の大敵」です。
結露しない家を建てることが一番ですが、それが難しい場合、少しでも発生を抑える工夫をして
大切な家を守っていきたいですね。
エムズでは家のお悩みに関するご相談を随時承っております。
是非お気軽にご相談ください。