こんにちは、スタッフの吉田です。
みなさん読書はお好きですか?読書の秋はとっくに通り過ぎて冬真っ只中ですが、寒い季節は温かいお部屋で読書したくなりますね。
今、そんな読書がご趣味のお客様のお家をプランニングしています。
本をたくさんお持ちなのですが、現在はいくつもの本棚に分かれて納まっている状態なので、それをすべて綺麗に納められる書庫or収納を設けた間取りにしたいというご希望です。
そこで造作棚を設けて本をスッキリと収納し、整頓した住まいになるように計画します。
今回の設計ブログでは、本棚の設け方の例と、備え付けの造作本棚にするメリットをご紹介したいと思います(^^♪
●造作本棚の例
本棚を作ることは決定したけれど、どこに設置するか悩みますよね。
例としていくつか挙げてみました。
①書庫(書斎)として単独で部屋として設ける。
一番理想のパターンです。
自分だけの空間で本に囲まれて読書できたら素敵ですよね。
ある程度面積が必要になるため、坪数に余裕がある場合にお勧めです。
窓を設けて、北側の穏やかな光を入れると集中でき落ち着いた空間になります。
②洋室の壁一面に設ける。
寝室など、ある程度広さのある部屋の一面を棚にします。
床から天井までの棚にすれば収納力も格段に上がります。
ホコリが気になる場合は手前に扉を設けてクローゼットのように収納してもいいですね。
必要な面積は棚の投影面積のみになるので、広さが取れない場合にもお勧めです。
③二階のホールに設ける。
階段を上がった先にある二階のホール。
ここに本棚とカウンターを設ければここが読書スペースになります。
メリットは第二のリビングのように憩いの場とできること、目に触れやすいので本を身近に感じられることです。
リビング階段で吹抜けと隣接している場合は、ロフトのように読書スペースを設けることでリビングと一体感のある空間になります。
デメリットは階段の動線になるため、埃が舞いやすい、気が散る、などがあげられます。
どんな環境で本を読みたいか、収納だけしたいのか、そこで読書もしたいのかによって収納する位置は変わります。ご自分の読書タイムの過ごし方を想像してみて、そのスタイルに合った収納を設けてみてくださいね。
●備え付けの造作本棚のメリット
次に、本棚と言っても既製品のものもあれば造作の造り付けもありますよね。
新築の場合は断然造り付けの本棚をお勧めします!
どこがいいのか、備え付けの造作棚のメリットをご紹介したいと思います。
①納まりが良くデザイン性も高い
本棚を作ること前提で設計を行うためスペースに無駄が生まれず、周囲の壁や床とマッチしたデザインに仕上げられます。つまり納まりの良さやデザイン性が高くなります。
②場所・サイズを気にしないで済む
本棚を作ること前提で設計を行うため、設置場所・搬入経路サイズを気にする必要がありません。
収納したい本のサイズさえ把握しておけば、最適な場所に最適な大きさの本棚を施工できます。
③最初から重さを計算した設計で安全性が高い
備え付け本棚の場合、積載荷重についても最初から本棚分を加味して計算されているので、安全性が非常に高いです。
長年本棚を置いていると、フローリング材と本棚の重量によっては置いていた場所のフローリングが沈むことがありますが、備え付け本棚ならそういった心配がありません。
また地震のときに棚が倒れる心配がないので、安全面でとても優れています。
以上、造り付けの棚にするメリットでした。
本は意外と重量もあり場所をとってしまうアイテムです。
面積だけでなく床の補強にもかかわってくるため、新築の場合はしっかり収納できるよう設計段階で間取りに組み込んでおくことをおすすめします(^^♪