こんにちは、スタッフの吉田です。
前回の設計ブログで取り上げた「造作建具」ですが、建具には開閉の仕方にいくつか種類があります。
片開き、両開き、引き戸、引違い、引き込み、中にはパッと聞くとどんな建具が想像しにくいものもあります。
そんな建具の種類と、それぞれどんなところに採用するといいか、メリットデメリットも含めてご紹介していきたいと思います。
今回は一番オーソドックスな扉、「片開き」の建具についてお話します!
「片開き」の特徴と注意点
片開きはコスパや施工性の良さから、多くのお家の建具でこの片開きタイプが採用されているのではないでしょうか。
壁に施工する3方の枠の長さが最小になるので安価で取り入れやすい、施工が簡単という点から、標準仕様は開き戸とするメーカーも多いです。
メリット
開き戸のメリットは、コスパが良いことに加え、気密性が高いところです。
扉を閉めてしまえば、空調の効きも非常によくなります。
また、扉を閉めると外からの音をしっかり遮断できるので、寝室などに適しています。
メーカーによりますが、エムズでは見切り(レール)が入らないこともメリットです。
床フラットになるため、掃除の時にゴミがたまったりがたつきがなくなり、ストレスフリーな点も魅力ですね。
デメリット
開き戸で注意する点は、可動スペースが必要になってしまうということです。
部屋の内側にひいた場合は、その可動域に何も物が置けなくなることもデメリットとなります。
また、レバーハンドルがつくため、引っかかったり、その出っ張り分、最大開口幅が狭くなることもあります。
私も賃貸のときに、開口幅はあるのに、このハンドルが引っかかって冷蔵庫が入らないという事件が起きました。皆さんも家具搬入の時はお気を付けを…。
開閉の方向にご注意…!
もうひとつ、注意点は開閉の方向です。
トイレや居室のドアを開き戸にした場合、そこに面する廊下の幅が狭すぎると、通る人とぶつかってしまいます。
二階の階段前の扉などは開き戸で廊下側に引いてしまうと扉にぶつかって転倒となってしまう可能性も・・・!開閉する方向を検討することが大切です。
スイッチの位置を見落としがち!
実は開き戸を採用するとき、チェックしなければならないのがスイッチの位置です。
開閉する吊元側に配置するととんでもなく使いにくくなることもあります。
開き戸と壁の位置関係によっては、後から電気の配線を考えたときにスイッチが付けられる幅がなくなってしまうこともあるので、間取りの段階で想定しておくことが大切です。
開き戸に限らず、建具と一緒にスイッチの位置も考えておくと失敗が少なくて済みますよ(^^)
以上、片開きの特徴と注意点でした。
次回は「引き戸」の種類と特徴についてお話したいと思います。
参考にしていただけると嬉しいです(^^)/