こんにちは、スタッフの吉田です。
最近の世界情勢の影響で、住宅業界では石油由来の建材が入ってこないという問題が続いています。
その背景にあるのが、石油を精製する過程で得られる 「ナフサ」 の供給不安です。
●住宅建材が入らなくなる!?
住宅建材の多くがこの“ナフサ由来の素材”でつくられています。
代表的なのは、
ポリエスチレンフォーム・ウレタンフォーム(断熱材)
集成材に使う接着剤(ボンド)
ユニットバス(FRP・樹脂パーツ)
などなど。

このように、一般的な住宅は“石油化学製品の集合体”でもあるため、
世界情勢の影響を受けやすいという弱点があります。
建材の供給が不安定になり、 ユニットバスは受注停止。
建材も中には金額がこれまでの約1.5倍に跳ね上がったものも出てきました。
「このままではいけない」と、私たちも改めて家づくりのあり方を見直しました。
その中で強く感じたのは、 自然素材を中心にしてきたことが、結果として大きな支えになっているということです。
自然素材は、石油のような有限資源に比べて世界情勢の影響を受けにくく、 私たち自身もその施工に慣れているため、 必要に応じて別の素材へ切り替えることもスムーズに行えました。
●柔軟な素材選び
①断熱材はすべてセルロースファイバーに。
新聞紙を再利用した自然素材で、ナフサに依存しない断熱材です。
一部ポリエスチレンフォームを使用していたところをすべてセルロースファイバーに変更しました。

②構造材は四国産の無垢材
私たちの家づくりでは、構造材に四国産の無垢材を使用しています。
無垢材は一本の木から切り出した“そのままの木”であり、 接着剤を使わないため、集成材のようにボンド不足の影響を受けることがありません。
③ユニットバスは造作で対応
正直に言いますと、この問題が起きた当初、 一番頭を抱えたのは「ユニットバスが入らない」ことでした。
ユニットバスは、FRP(繊維強化プラスチック)や樹脂パーツ、接着剤など、ナフサ由来の素材が多く使われているため、メーカーの製造ラインが止まり、 納期未定、受注停止という状況が続きました。
しかし、 弊社ではこれまでも、造作のお風呂を何度も手掛けてきました。
木・左官・タイルを組み合わせ、「 世界にひとつだけの浴室」をつくることができます。
素材の選び方や防水計画、納まりの工夫など、 ユニットバスとは違う難しさはありますが、 その分、仕上がったときの美しさと満足度は格別です。
現在はユニットバスの受注も再開したと聞き、ひと安心しておりますが、 今回の状況をきっかけに、 お客様から「せっかくなら造作でつくってみたい」 というお声をいただきました。
そして今まさに、 造作のお風呂をつくるための設計図を描いているところなのですが、どんな空間になるのか、私たち自身も完成がとても楽しみです。

●自然素材と手仕事でつくる、確かな住まい
自然素材を中心に家づくりを続けてきたことで、 建材の供給が不安定な時期でも、状況に合わせて柔軟に対応することができました。
石油に限らず、有限な資源や材料は、世界情勢や自然環境の変化に大きく左右されやすいものです。
だからこそ、そうした不安定さに依存しすぎない家づくりが大切だと感じています。
自然素材を中心に、機械に頼らない。
そんな長く使い続けられる家づくりをこれからも大切にしていきたいと思います。



