エムズ通信 Aimss Journal

エムズの平屋ができるまで~外観編~

家づくりのこと

こんにちは、スタッフの吉田です。

昨日からついに始まりました、「エムズの平屋」!!

実はこの平屋が始まるまで何度も何度もプランを練り直し、代表の齋藤とともに、より健康に快適に住める家を目指して設計図を仕上げてきました。
工夫を凝らした設計ポイントがこの平屋にも沢山詰まっています。

そのポイントをこれから設計のブログの方でもご紹介するとともに、家づくりを始める方の参考にもなればいいなと思っております(^^♪

 

 

今回ご紹介する設計ポイントは、「外観」です。

エムズは左官の技術を生かした塗り壁の外壁、軒が深い勾配屋根を中心とした和モダンなスタイルが得意です。
流行りスタイルがない、周りと調和しやすい、木造住宅との相性が良い、雨漏りがしにくい、高級感があり上品に仕上がる、などなど沢山のメリットがあるためこのスタイルをお勧めしています。

この度の「エムズの平屋」でも、上品色味の塗り壁に、軒の深い屋根、木彫の格子や杉板のアクセントを用いて和モダンな印象の外観としました。

 ↑エムズの平屋「呼吸する家」外観イメージパース

 

●「エムズの平屋」外観のポイント

では次に、どんなところに工夫して外観を作ったのかを具体的にお伝えしていきたいと思います。

①屋根の形状は「切妻」

屋根は「切妻屋根」を採用しました。

切妻屋根とは、屋根の最上部にある棟から地上に向けて伸びる二つの傾斜面から構成される山型の形状をした勾配屋根のことをいいます。
切妻屋根はシンプルな形状からほかの勾配屋根に比べてコストの削減や、雨漏りのリスクを下げられるなどの特徴があります。
和のイメージや軒の深い家との相性も良く、きれいな形に見えるため、今回の平屋でもこの切妻屋根に決定しました。

(参考までに…)

・片流れ
一枚の屋根で傾斜を付けた屋根です。
棟が端になるため、水上側の棟の高さが高くなり、妻壁が高くなります。
シンプル・シャープでかっこよく、切妻と同じく採用することが多い片流れ。
平側(水上側)は壁が反り立つように高くなってしまうため、傾斜によっては印象が重く見えます。

高さを抑えるため勾配を緩くする方法もありますが、あまり緩くしすぎると箱のような安っぽい仕上がりになってしまったり、雨漏れのリスクも上がります。

・寄棟
ピラミッドのように棟を中心に設けて各方向に伸ばした屋根です。
最水平に軒先が回るため、下から見たときの印象はカッコよく和のイメージとも相性は良いのですが、施工が複雑になること、樋が外周すべてに必要、などの理由からコストが上がります。

また勾配が大きいと屋根の比重が際立つため、緩い勾配にする、屋根の厚みを薄くする、など工夫が必要になります。

 

②吹き(葺き)おろしの屋根

棟の位置は中心から少し端に寄せて屋根を吹きおろしました。
「吹きおろし」とは、屋根の傾斜の一部をそのまま下へと延長した屋根のことです。
落ち着きもあり、とても魅力のある外観を形作っています。

③下屋をまわす

吹きおろしの屋根で印象付けましたが、このままだと外観がもったりして見えます。
凸凹してない四角の間取りは施工性もよく構造的に安定して良いのですが、外観も単調になりがち。
そのため、ただ屋根をかけるだけではなく、大屋根の下に下屋(庇)を付けました。

下屋(庇)が屋根と二重になり奥行感を出してくれるため立体的に見え、軒ができることで夏の直射日光や雨をしのいでくれるメリットがあります。

 

④平側にもデザイン性を持たせる

 

妻側はカッコよく印象付けやすい切妻の家。
しかしこのエムズの家は角地で3面道路に接する敷地。つまり外観が丸見えの面が3面あるということです。
また玄関も兼ねるため、平側もかっこよく見せたいところです。
そこでただ屋根をかけるのではなく、南側の庇を西側にもぐるりとまわして軒を出しました。

杉板張りの壁でアクセントをつけ、窓の前には木調の格子を設けて外観をスッキリさせるとともに、和モダンな印象となる外観としました。

↓西側外観パース

 

以上、「エムズの平屋」の外観ポイントでした(^^♪
いかがでしたでしょうか、外観は奥が深く、屋根のかけ方、建物の形、外壁材、どれかひとつ変わるだけで全く印象が変わってくるんですね。

外観だけではありません。まだまだあるエムズのこだわりポイント。
これからもどんどん発信していきますので是非チェックしてみてくださいね!


 

 

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