こんにちは、スタッフの吉田です。
こだわって建てたお家。こだわって選んだ設備。
住むまではそれが最善だと思っていたのに、実際暮らしてみると、あぁこれいらなかったな、その分違うところに費用をかけたかったな、と思うことも…!
とりあえず付けて結局使わずに後悔する、なんてできれば避けたいですよね。
そこで、今回は「最近付けることが減ってきた設備」をご紹介します。
もちろん、付けないことが正しいわけではなく、年代や好み、暮らし方によって、付けて良かったと思うものも沢山ありますので、本当にその設備が必要かどうかを判断する参考にしていただければと思います(^^♪
●最近付けることが減ってきた設備
①ベランダ(バルコニー)
使わなくなった住宅設備のひとつが、バルコニーです。
狭いバルコニーを作ってもエアコンの室外機を置いた程度で、結局普段は使っていないという場合も多いです。
・1階の洗濯機から2階のバルコニーまで洗濯物を持ってあがるのが大変
・狭いバルコニーで干すのが大変
・汚れがたまる、掃除が大変
・布団乾燥機の方が便利だった
などの理由で、いらなかったと感じる方もいるようです。
平屋の需要が増えていることもあり、バルコニーが無い家も増えてきています。
エムズでも、バルコニーを干す場とするのではなく、ランドリールームやテラスを設けて家事動線の短縮ができる間取りを提案することが増えてきました。
また、バルコニーは一般的に10年に1度は防水などのメンテナンスが必要になります。
また、排水溝が枯葉などで詰まらないように日々の掃き掃除も重要になります。
このメンテナンスをし忘れると雨漏りの原因になるため、バルコニーが必要なのかどうかを十分に検討することが大切です。
②浴室、トイレの窓
浴室やトイレの窓をなくしたお家が最近増えています。
TOTOのショールームでも、窓がないタイプの浴室が増えていると聞きました。
窓をなくす理由としては、
・見られたくない
・窓のコスト減
・開けたことが今までない
・防犯上無いほうが安心
・断熱性が良い
などがあるようです。
ただ窓をなくしますと、閉塞感が出る、朝も暗く陰鬱な雰囲気、湿気や匂いを一気に換気できない、などデメリットの面も多いと思います。
お風呂とトイレの窓は前回の記事をぜひ参考にしてください(^^♪
クリック→お風呂に窓は必要?流行りは正解なのか | 株式会社エムズ (aimssinc.co.jp)
③勝手口
勝手口は一戸建てには当然の設備と思われがちですが、実は不要だったというご家庭もあります。
そもそも勝手口の使い道は、
・リビングや玄関を通らず外に出れる
・キッチンからダイレクトにゴミが出せる
・荷物の搬入が便利
・キッチンの採光と採風が取れる
などのメリットがありますが、いらなかった理由としては、
・ゴミ出しや荷物の搬入は玄関の方が便利だった
・採光や採風は小窓があれば十分だった
・防犯面が気になる
などがあるようです。
間取りやごみ捨ての位置によっては、勝手口より玄関の方がゴミ出しにも荷物の搬入にも便利だったり、
採光や採風であれば小窓でも対応はできると思います。
小窓の方がドアよりも安価にできますし、防犯面でも優れています。
こちらもぜひ参考にしてください(^^♪
クリック→勝手口って家に必要?? | 株式会社エムズ (aimssinc.co.jp)
④浴室乾燥機
次に、浴室暖房乾燥機です。
最近の賃貸物件や建売住宅で初めから設置されることが多い浴室暖房乾燥機。
天気が悪い日や夜間は浴室に洗濯物が干せたり、冬場は浴室暖房がヒートショックの予防になると考えて設置するご家庭が多いです。
しかしながら、一見便利そうな浴室暖房乾燥機でも使わなくなったご家庭は多いです。
理由は以下のような場合が多いです。
・洗濯物が乾くのが思いのほか遅い
・電気代が高くなる
・洗濯乾燥機の方が優秀
・部屋干しできる室がある
思いのほか洗濯物が乾くのが遅かったり、電気代がかかったり、洗濯乾燥機の方が優秀であったりと、結局使わなくなったという方もいます。
もちろん浴室が風通しが悪い場所にあったり、高齢者がいるなどの場合は洗濯物を干す以外の用途で便利さは感じられると思います。
エムズの家は部屋干ししてもカラッと乾き、生乾きなどの匂いも全くしません。
その理由から、洗濯を干す目的で浴室乾燥機を付けることはあまりおすすめしていません。
⑤お風呂の引き戸
次はお風呂の設備関係の続きで、お風呂のドア、「引き戸」です。
引き戸は、開閉時に浴室内にスペースを取られない、介護などの面からも出入りがラク、といったメリットもありますが、開き戸にしていたらと良かったと後悔する声もあります。
その理由として、
・レールにほこりが溜まる。
・タオル掛けがつけられない。
・引き戸を引いた部分の壁を有効活用できない。
・コストが高い
などがありました。
戸を引き込む部分が洗面台や洗濯機との隙間になってしまい、手が届かず掃除がしにくいことは、掃除が面倒になってしまう要因になります。

⑥床下収納
使わなくなった住宅設備で多いのは、床下収納です。
床下収納は普段使わない食器類をしまったり、糠床をしまったり、床下の点検口の代わりになったりします。
間取りに影響しないのであって損はないような気もしますが、日常的に使用することがないというご家庭が多いです。
・開け閉めが面倒
・縁に段差があり埃がたまる
・人の出入りが多いので開けっぱなしにできない
といったデメリットがあります。
防災のための非常食を備蓄しておく場所としてはよい使い道かもしれませんが、床下収納の縁の部分に少しの段差があり、埃がたまるので嫌という人もいます。
キッチンは1日に何回も人が通る場所なのでちょっとしたことでも使いづらいと嫌になってしまいます。
だからと言って踏まない場所に持ってくると、その上に物を置いたりしてこれもまた使わなくなります。
我が家にも床下収納がありますが、非常食を入れたっきり、今まで一度も開けたことがありません。正直無くてもよかったなと感じています。
以上、最近付けることが減ってきた設備6選でした。
今までは当たり前のように採用していた設備も、賃貸での暮らしを通じて、なくてもいい?と思えるものが増えてきました。
でもそれらを採用するかどうかは、間取りや暮らし方のよって変わり、便利にも不便にもなってしまいます。快適な暮らしを目指すためにも、付けた場合と付けない場合のそれぞれの良さをじっくり検討することが後悔のない家づくりに繋がっていくと思います。
ぜひ、これを参考に検討していただけると嬉しいです(^^♪