昨年にご新築をさせていただいたO様邸。
完成より1年目の定期点検をさせていただきました。
点検結果は”合格”です。
O様にもお住いの様子をお聞きしましたが「快適です」とうれしいご返事いただきました。
床フローリングにマッチ棒の先ぐらいの陥没穴が開いていました。
扇風機を落としたと言われます。
無垢フローリングなので補修もきれいにできます。
定期点検の重要ポイントは床下です。
普段の生活では目にすることのできない所です。
床下は家の根本です。
チェックポイントは、
1、基礎コンクリートに亀裂はないか
2、土台、床組はしっかりとしているか。木材にヒビ割れはないか。
3、鋼製束に緩みはないか。
4、排水管、給水管、給湯管に漏水はないか。
5、白あり発生の有無
どれも状態が悪化していたら取り返しのつかないことばかりです。
東南海地震の危険性が高まっていると言われている昨今、基礎コンクリートのひび割れは
命取りともなりかねません。早期発見、早期対処が何より大切です。
土台、床組は大丈夫か。ひび割れの発生はないか、確認していきます。
見える金属製のものは鋼製束です。
1階の床を支えています。
この束に以前は木を使っていました。
でも、木であれば乾燥で収縮し床鳴りの原因となったりします。
収縮して床鳴りが発生すればそのメンテナンスとして隙間に薄い木を挟んでいました。
十分な処置とはいえない対策でした。
でも、この鋼製束は上下の微調整が可能です。
また、金属なのでシロアリが寄ってくる心配もありません。
ナットの緩みはないか。
一カ所づつチェックしていきます。
浴室ユニットバスの下です。
水漏れの心配もありません。
真っ暗で狭い床下。
点検も窮屈です。
でも、日常の中では目にすることができないだけに重要なところです。
春夏秋冬、一年が過ぎての定期点検は無事合格でした。
O様にはご安心いただけます。
昨年、建築の歳月が昨日のようにが浮かんできます。