エムズ通信 Aimss Journal

空気は流れる

施工現場日誌

「呼吸する家」の外回りには常に新鮮な空気が流れます。

空気の入口をつくって出口をつくる。

入口は地面近くの土台廻り、出口は屋根の一番トップ(棟)

この空気が家の周りを自然に流れるようにつくるのはとても大事です。

土台部分に空気の入口をつくります。

ここから入った空気は壁を伝って屋根に向かって流れます。

壁の空気は屋根の頂上に向かって流れていきます。

屋根には3センチの隙間をつくり、そこを空気が流れるようにしています。

空気の流れる道の下には断熱材が2重に入っている。

スタイロフォームF3の厚さ45mm+セルロースファイバー断熱材厚さ185mm

スタイロフォームF3 厚さ45mm

空気の流れる道を30mm開ける。

その下にはセルロースファイバー断熱材厚さ185mm

断熱材としてはスタイロフォームとセルロースファイバーの2重にしますが

空気の役割もとても大事。

夏、屋根の温度は70度、80度にもなり、空気は熱せられれば軽くなります。

土台付近の温度が32度ほどだとすれば40度も50度もの温度差があります。

壁から屋根に設けた空気の流れる道では自然に上昇気流が発生します。

自然の力で下から上に向かって空気が動きだします。

屋根のてっぺんには空気の出口をつくります。

熱せられた空気はここから排出されます。

換気材にはリッチベンツを使います。

空気は通すけれど雨の進入は防ぐ。

 

空気の出口

土台付近から流れてきた空気はここから出ていきます。

指を添えれば暖かい空気が出ているのがわかります。

夏の熱遮は厳しいもの、その熱遮を自然の空気の力により防ぎます。

この”力”は大きいものです。

そして何より家中すっぽりと新鮮な空気に囲まれているので淀みがありません。

機械で空気の動きをコントロールしなくても下から上に向かう空気の道

さえ確保しておけば夏場は自然に上昇気流が発生して空気が動きます。

そして、熱を外に運び出してくれます。

自然の力は偉大です。

冬場は寒くないの??

暖かいのです。

冬は地面付近と屋根のてっぺんとの温度差がほとんどありません。

閉じ込められた空気は温度差がなければ動きません。

簡易包装資材の「プチプチ」と同じです。

プチプチも空気を入れただけであれだけの保温効果があります。

空気は断熱材としても優れモノなのです。

性能も高性能です。

夏は空気の上昇気流により熱気の排出をしてくれ、冬は保温材の役割をする。

家の外周部に空気の道をつくることはとても大切な意義があります。

 

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