エムズ通信 Aimss Journal

木組みの第一歩

施工現場日誌

基礎工事も完了していよいよ次は家づくりの第一歩、土台敷きです。

土台はヒノキの12センチ角です。

土台は基礎コンクリートと共に家を支える大切なものです。

そんな土台には長く、家が続く限り元気でいてもらわなければいけません。

土台の大敵はシロアリです。

シロアリは土地の下、見ることはありませんがいたるところにいます。

普段は土の中でいますが湿気を含んだ木が大好物です。

古い家では床下、土台、柱にシロアリが発生したという話はよく聞きます。

特に土台は基礎と接して湿気やすいところです。

シロアリの被害にあえば元の木に戻ることはありません。

リフォームなどで土台、柱がシロアリの被害を受けて補修しますがこれ

表面上のことだけで木の強さは補うことができません。

地震時にも影響します。

土台は家のすべての重さを受け止めているわけですから少しの損傷も

あってはなりません。

シロアリは脅威!

これを防ぐために建築基準法では地面から1メートルの高さまで薬剤散布を

義務付けています。

1メートルといえば床下だけでなく生活している1階床上も入ります。

でも、人が生活するところに劇薬である薬を散布するということはありえな

いことです。

また、このシロアリ処理の薬の有効期限が5年といわれています。

シロアリの被害から守るためと言って5年ごとに床下に劇薬散布をすれば

シロアリは来なくなりますが家族の健康を蝕まれます。

健康被害のもとです。

エムズでは床下の薬剤散布はしていません。

というのも、違反建築をしているわけではなく建築基準法の中で薬剤散布

を免除する特例があり、その仕様にそった施工をしています。

内容は簡単には床組み、1階部分の外周部に使う木材に国の定める特定樹

種を使うことです。

その特例樹種の一つがヒノキです。

しっかりした12センチ角のヒノキ材。

基礎コンクリートに印をした線に沿って土台を敷きこんでいきます。

1ミリでも間違えば大変です。

この土台の上に大きな家を組み立てていくわけですから慎重に丁寧にしていきます。

■土台と共に大切なことは床下換気です。

外断熱工法を採用している建物では床下を家の中ととらえて床下は外とは閉ざして

空気の通わないようにしています。

 

エムズでは新鮮な空気の流れが大切と考えて床下換気工法を採用しています。

床下通気で大切なことはいかにして床下に空気を入れるかということ。

(どこから新鮮な空気を入れるか?)

従来の建物では基礎の一部分を凹まして通気口をつくっていました。

この方法が長く続いていましたが大きな欠点が3つ

1.基礎を凹ますので基礎の強さが落ちる。

 ほとんどの部分でここのところにひび割れが発生しています。

2.床下に空気の流れない淀みをつくる。

 建築基準法では4メートル以内に通気口(凹み)をとしている。

 外周部のところどころなので隅部分には空気の流れないところ

 が多く発生する。

3.基礎コンクリートと土台が接着している。

 基礎コンクリートは雨の日は湿気やすく、これが原因で土台が湿気やす

 なる

 結果、シロアリ発生の原因にもなります。

 

従来の欠点をすべて解消!

■エムズでは床下全周換気工法を採用

基礎パッキンという換気部材を基礎コンクリートと土台の間に挟みます。

このパッキンには空気を通す穴がたくさん空いています。

この基礎パッキンを用いることにより従来の換気口を設ける方法の欠点

をすべて補い床下全面に新鮮な空気が行き届くようになります。

新鮮な空気が床下に通うようになれば湿気を防ぎ、木も元気、結果シロアリの被害は

なくなります。

劇薬剤を散布してシロアリの発生を防ぐというより、そのもとの原因をなくすことが

第一だと考えます。

 

 

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