エムズ通信 Aimss Journal

”命”を守る

施工現場日誌

今年は”住まいの耐震化工事”が特に多くなりました。

昨年の能登半島地震から耐震化への意識が高まりました。

地震時の被害の多くは建物の倒壊によるものだといわれています。

今、S様邸にて耐震化工事を進めています。

耐震化工事には多額の補助金が出ます。

市町村によって補助金額が違い、徳島市の場合は最大130万円です。

補助金をもらって工事を進めるのにはまず、「耐震診断」をして

現在の現状を診断します。

徳島市の場合、市役所の建築課に申し込み用紙があります。

耐震診断の結果が悪ければ、次のステップ「耐震改修」に移ります。

これも申し込みが必要です。

この「耐震改修」補助金は年度の予算が決まっていて毎年4月から翌年

3月までですが、申し込みが多ければ年度途中でも打ち切りとなります。

 

S様邸は築35年ほど。

壁には荒壁を塗っています。

日本の伝統工法で、今では見ることもなくなりました。

35年前には耐震という認識はほとんどありませんでした。

耐震基準が大きく変わったのは30年前に発生した阪神大震災からです。

それ以後、全国各地で大地震が発生しています。

徳島でも東南海地震発生の脅威と隣り合わせです。

”まったなし”ともいえます。

国ですすめている耐震化工事の目的は「命を守る」ことです。

もし、耐震化工事をしなければ数秒のうちに倒壊になりかねません。

家が”グシャ”とつぶれれば地震時には逃げる余地もありません。

耐震化工事をしても家が傾かない、そのままの状態で建っている

ことは少ないと思いますが・・。

耐震改修工事の目的は大震災時に家がいきなりつぶれずに傾いた

状態でも逃げる余地がある、命が守れるということです。

耐震診断の事前調査では床下も確認します。

耐震改修工事は現状建物の状態をいかに補強して強くするか。

その計算のもとになるのは建築時の設計図です。

でも、この設計図が曲者。

設計図面では柱があるのに壁をめくれば柱がない。

壁の下に基礎がない。

筋交いの位置がわからない。

間取りが図面通りでない。

などなど想定外のことがよくあります。

こんな時には耐震計算をし直して工事変更します。

担当者泣かせです。

今日は検査員さんによる中間検査日。

工事が申請書通りにできているかをチェックします。

無事に合格です。

中間検査完了後は次のステップにすすみます。

これから仕上げ工事をしていきます。

工事完了後にはまた、検査員さんによる完了検査があります。

お客様にはこうして中間、完成時と検査があるのは安心です。

S様に安心していただけるようしっかり工事をしていきます。

 

 

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